■上院、下院の選挙も。最高裁判事の人事承認は上院だけ
大統領選挙だけでなく、上院、そして、下院の選挙も行われます。
ルース・ベイダー・ギンズバーグ連邦最高裁判所判事が死去され、トランプ大統領はエイミー・バレット氏を後任判事として指名しました。この人事を承認するのは「上院」だけです。
【参考記事】
●豪ドル/米ドルを戻り売り! 豪ドル高を牽制したRBAの注目人物とは?(9月28日、西原宏一&大橋ひろこ)
上院は、各州2名議員が選ばれますが、カリフォルニア州のように3700万人の人口を持つ州でも、ワイオミング州のようにわずか56万人の州からも、代表は2名です。これは、一票の格差で考えると66倍、ちょっと考え難いほど差があります。
考え方はいろいろありますが、上院は共和党優位にできています。ですが、米国はヒスパニックの人口が徐々に増えているので、時間の経過とともに米国の政治は民主党が優位になります。
前回(2016年)の大統領選挙も、総投票数ではクリントン氏がトランプ氏を上回りました。
【参考記事】
●米大統領選まで4カ月! トランプの支持率は低下…バイデン大統領誕生なら何が起こる?(7月1日、志摩力男)
「下院」は、おそらく民主党が勝つでしょう。今回も、本当の戦いは「上院」です。
「Real Clear Politics」によると、戦いは拮抗しているように見えます。
■大統領、上院、下院ともに民主党が押さえる可能性は十分
トランプかバイデンかに注目が集まりますが、今回、バイデン氏が勝利した場合、上院も民主党が押さえる可能性が高まります。
大統領、上院、下院ともに民主党が押さえるという可能性は十分あります。この「ブルーウェーブ」に、我々は備えたほうが良いのかもしれません。
この原稿を書きながら、大統領選挙第1回目のテレビ討論会を見ていますが、バイデン氏は「普通に」やっています。
バイデン氏は認知に関する問題が噂されていた分だけ、普通に議論するだけで、成功と言えるでしょう。
今のところ、テレビ討論会はバイデン氏がうまく立ち回っていると思います。

大統領、上院、下院ともに民主党が押さえるという可能性は十分あると志摩氏は指摘。大統領選挙第1回目のテレビ討論会では、認知に関する問題が噂されていたバイデン氏が「普通に」議論しており、成功と言えるという (C)Scott Olson/Getty Images News
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【参考記事】
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