■今は政治相場。英ポンドはブレグジット関連で乱高下
さて、もう1つの政治テーマは、古くて新しいブレグジット(英国のEU離脱)問題です。
【参考記事】
●ブレグジット=英国のEU離脱とは? 欧州連合離脱の経緯、離脱までの過程を解説
今年(2020年)の年末を期限とした、EU(欧州連合)との協定交渉が一進一退となっており、雲行きが怪しくなると英ポンドが急落し、可能性が出てくると急騰する。これがまた、始まっています。
この1週間は、可能性が残されたという観測が広がり、英ポンドが急騰しました。
昨日、10月21日(水)には、英ポンド/米ドルが一気に、200ポイント(pips)以上も急騰した影響で、ユーロや円に対しても米ドル安が進み、米ドル全面安という展開となりました。
まさに、今は政治相場です。
【参考記事】
●ブレグジット関連に振り回され英ポンド急落! 目先はいったん落ち着き、修正の動きか(9月18日、今井雅人)
●英ポンドは、どう動く!? ブレグジット移行期間終了に向けた予想シナリオとは?(9月23日、志摩力男)
●ポンドを戻り売り! 合意なき離脱での下落余地大きいが、ボリスのウルトラCには注意(9月14日、西原宏一&大橋ひろこ)
●注目はブレグジット交渉! FTAの協議合意なら英ポンド/米ドルは1.34ドル台到達か(10月13日、バカラ村)
(出所:TradingView)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
■米ドル/円は104~106円を想定したレンジトレードで
こういうとき、相場は、目先の状況の変化に振り回されます。それに惑わされないように、冷静にやらなくてはなりません。
個人的には、米ドル/円、ユーロ/米ドルでの現在の米ドル安は、一時的に終わると思っていますので、逆張りをすれば良いのではないかと考えています。
特に、米ドル/円は、104~106円の想定レンジの中で動いていますので、そのレンジの中でのレンジトレードをするのが、一番、安全だと思っています。
【参考記事】
●今回の米大統領選は2016年とは状況が違う。米ドル/円は当面104~106円、クロス円は?(10月16日、今井雅人)
●米大統領選が近づき、しばらく気迷い相場か。米ドル/円は、引き続きレンジトレードで!(10月8日、今井雅人)
●米ドル/円の104~106円を想定したレンジ取引が一番いいか。相場が崩れた理由は?(9月24日、今井雅人)
(出所:TradingView)
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