本日の為替相場の焦点は、『ADP全国雇用者数』と『明日にビックイベントを控える点』にあり。
『ADP全国雇用者数』とは、米雇用統計の非農業部門雇用者数の予測を目的として作成されたもので、米雇用統計の2日前に発表される(今回は金曜日が独立記念日のため、前日発表となっている)。徐々に注目度も市場の反応も大きくなってきている指標。
『明日にビックイベントを控える点』にも注意したい。7月4日が米国の独立記念日で祝日のため、雇用統計が明日、木曜日に発表される。また、大きな注目を集めるECB政策金利発表とトリシェ総裁の記者会見も予定されている。
連休前となる明日のNY市場は、株式も債券も短縮取引となる。週明けにはサミットも控え、米雇用統計やトリシェ総裁のコメントを受けての反応は当然のこと、ポジション調整や思惑などで大きく動く可能性にも注意したい。
昨日はISM製造業景況指数が、景気の拡大・後退の分岐点である50を上回ったことからドルは上昇したが、伸びきれず。ドル円はNYダウが前日比プラスで終了した事で、106円台に乗せて終了。その一方で、ユーロドルは強めの推移が続いている。
本日も引き続きNY株式市場が反発を続けるのかどうか注視したい。
★本日の注目材料
→米国以外
▼豪)住宅建設許可件数
▼豪)小売売上高
→米国
▼米)ADP全国雇用者数
▼米)製造業受注指数
★今週の為替相場の焦点
▼雇用統計を中心とした日々発表される米国の経済指標
▼米国のインフレや景気後退に対する懸念、信用不安やリスク回避などの動向
▼NY株式や債権、原油・商品など他の金融市場の動向
▼7月4日が米国の独立記念日で休場となり連休を控える点
▼トリシェ総裁のコメント等から発生する今後の金融政策に対する思惑
▼月末・四半期末、月初・四半期初めによる要因
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今日の重要指標 | 指標ランク | コンセン サス |
前回 発表値 |
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・米週間原油在庫 | ||||||||
08:50 | 日)マネタリーベース | × | - | -0.9% | ||||
10:30 | 豪)住宅建設許可件数 | ○ | -3.4% | +7.8% | ||||
豪)小売売上高 | ◎ | +0.1% | -0.2% | |||||
18:00 |
欧)生産者物価指数 [前月比/前年比] |
△ | +0.9% | +0.8% | ||||
+6.7% | +6.1% | |||||||
20:00 | 米)MBA住宅ローン申請指数 | C | - | -9.3% | ||||
21:15 | 米)ADP全国雇用者数 | A | -2.0万人 | +4.0万人 | ||||
23:00 | 米)製造業受注指数 | BB | +0.5% | +1.1% | ||||
要人発言予定(未確認情報含む) | ||||||||
07:00 | 米)ロックハート:アトランタ連銀総裁★講演【経済見通し】 | |||||||
16:15 | 欧)トリシェ:ECB総裁◆講演 | |||||||
24:00 | 米)ポールソン:財務長官★講演【市場と経済】 | |||||||
25:00 | 米)ミシュキン:FRB理事★講演【金融混乱と経済】 | |||||||
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FOMC後の動向→ドル売りヨリ&円買いヨリ 前営業日の動向→ドルは伸びきれないながらも、結果的に底堅い ドル売りスタンス継続もNY株式市場がくすぶり、明日にビックイベントを控えるため、様子見も有効な選択肢。
FOMC後の動向→ドル売りヨリ&ユーロ買いヨリ 前営業日の動向→1.58LOWで叩かれながらも力強い ドル売りスタンス継続。多少リスクはあるが、ストップをつけてロングを持ち続けてもいいのではないか。明日の政策金利発表後のトリシェ総裁の記者会見が焦点。
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