米ドル/円は先週、米PPIで137.70円付近まで下落したが、その後は138.85~140.80円のレンジ内での推移が続いた
米ドル/円は、米CPI(消費者物価指数)の結果を受けて11月11日(金)には138.50円付近まで下落しました。
そして、11月15日(火)の米PPI(卸売物価指数)では137.70円付近まで下落。
先週(11月14日~)はその米PPIだけで動き、その後は動きもなく、138.85~140.80円のレンジ内での推移が続いていました。
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⇒米ドル/円はレンジトレード。145円を下抜けて弱い形だが、0.50%利上げの可能性から、下がり続けるのも考えにくい。基本的には買い方向だが、143.50円や145円がレジスタンスに(11月15日、バカラ村)
(出所:TradingView)
FRBメンバー内でも意見が分かれている状況のため、米ドルも上下動を繰り返しているだけ
今週(11月21日~)は木曜日(11月24日)が米感謝祭となり、金曜日(11月25日)は短縮取引となるため、動くとすれば週前半だけになりそうです。
米国のインフレ指標は鈍化してきており、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では0.50%の利上げの可能性が高まっています。
ブレイナードFRB(米連邦準備制度理事会)副議長も「利上げペースの減速は近く適切になるだろう」と発言しています。
ただ、米ボストン地区連銀のコリンズ総裁は「0.75%の利上げの可能性は依然としてある」とタカ派な発言をしています。
インフレ指標は鈍化しているものの、まだ高い水準が続いていることもあり、FRBメンバー内でも意見が分かれているような状況です。
そのため、米ドルも上下動を繰り返しているだけになります。
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米ドル/円は、11月15日安値の137.70円付近が基準になれば、138~148円のもみ合いが数か月は続く可能性
前回の本コラムでは、米ドル/円の週足からは10円レンジになる可能性があり、145円のレジスタンスを基準にした場合、135~145円のもみ合いとなり、その中での買い方向のトレードを考えていました。
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(出所:TradingView)
145円を基準としたものの、まだ基準となる水準が確定したとは言えず、11月15日(火)安値の137.70円付近が基準になるようであれば、138~148円のもみ合いが数か月は続く可能性が出てきます。
(出所:TradingView)
どちらにしても、140円付近がもみ合いの中心あたりになりそうです。
米ドル/円は押し目買い方向をメインにしたレンジトレードを継続。上がったところは利食い場と考える方がいい
今週に入って米ドル/円は上昇してきているため、もみ合いであれば今度は売りを考えることにはなりますが、日足の20日移動平均線などのトレンド系指標は下降トレンドを示唆しているものの、FRBの利上げはまだ継続されることもあり、米ドルが下がり続けるように思えないため、米ドル/円は押し目買い方向をメインにしたレンジトレードを継続するのがいいのではないかという考えのままです。
買い方向で考えていますが、145円はテクニカル的なレジスタンスもあって、上で買うのはリスクが高いと思うため、押し目買いに徹するのがいいと思います。
上がったときには買い材料も出てきて、さらに上がるような雰囲気になるとは思いますが、それが継続するような材料でない限り、高値買いをせず、上がったところは利食い場と考える方がいいように思います。
(出所:TradingView)
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ユーロ/米ドルは0.95~1.00ドルのレンジが1.00~1.05ドルのレンジに切り上がり、この中でのトレードか
ユーロ/米ドルも同じように考えており、ユーロ/米ドルと逆相関性が高いドルインディックスは、9月下旬から11月初旬まで天井の形に見えます。
今は反発していますが、109.50付近はレジスタンスとなり、再度米ドル売りの流れになるように考えています。
(出所:TradingView)
そのため、ユーロ/米ドルも同じように、そのときは買いでいいのではないかと考えています。
可能性は低いと思いますが、もしユーロ/米ドルが11月10日(木)の0.9935ドルも割れるようなことになれば、そのときは米ドル高トレンドが発生している可能性も出てきます。
今は、ユーロ/米ドルは0.95~1.00ドルのレンジが1.00~1.05ドルのレンジに切り上がり、この中でのトレードだと思います。
(出所:TradingView)
今週の週後半は、動きは期待できないですが、基本的に米ドル/円は押し目買い方向をメインにしたレンジトレード継続で考えています。
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