昨日はカシュカリ総裁の発言で、マーケットは急激にリスク回避に傾いた。米国株は反転。急降下、そしてドル金利も低下した。カシュカリ総裁はこれまでと違った意見を述べたわけではない。従前からもタカ派の一人だと見なされており、それが年内利下げが不必要だと繰り返しただけだ。
しかし市場が利下げの回数を年内3回から2回に減らして見ないといけないのかと懐疑的になっているところだったので、この発言によるショックの度合いが大きかった。
私はこの時間帯は寝込んでいてしまったのだが、ユーロ円の下げがドロっとしていて激しかったようだ。それまで調子よく164円台まで買い進んできたものの調整売りも出たのだろう。ドル円も下げるには下げたが151円台を割り込むには至らず。
中東情勢も意識されて本日の寄り付き後に日本株の大幅な下げとなり、ドル円もようやくという感じで151円の大台割れとなった。しかしまた151円台に戻してきている。相変わらずしつこいビッドが出ているようだ。
今晩は雇用統計だ。大量の移民が雇用のデータを左右しているという状況は、今回も同じだろう。すなわち就業者数は想定以上に増加するが、失業率も悪化すると言うことである。このような状況が続けば、堂々と利下げに向かって進むのは困難さを増すことになるだろう。
日本時間 15時10分
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