FX自動売買で、300万円の資金を元に3カ月間の損益を競う「ガチンコバトル」。まさかの異常事態が発生⁉ バトル史上初の展開に…
FXトレーダー必見の「トラッキングトレードガチンコバトル」が大変なことになっています! 現在、2024年7月2日(火)からスタートした「第28回ガチンコバトル」が進行中なのですが、丸7年以上に及ぶガチンコバトル史上、初めての展開です。
「トラッキングトレード」って何? 「ガチンコバトル」って何? という方のために、まず簡単に説明しておくと、「トラッキングトレード」はFXブロードネットが提供しているリピート系発注機能で、
・取引する通貨ペア
・「売り」から入るか「買い」から入るか
・取引に使う金額(対象資産)
・注文を仕掛けるレンジ幅(想定変動幅)
という4項目をあらかじめ設定し、任意のタイミングで運用を開始すると、自動売買を繰り返してくれるというものです。
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— トラッキングトレードガチンコバトル (@tracking_trade) July 17, 2019
詳しくは、下記の関連記事等をご参照いただきたいのですが、この「トラッキングトレード」を使って4人のプレイヤーが300万円の資金を3カ月間売買し、最終累計損益を競い合うのが「トラッキングトレードガチンコバトル」です。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダー必見のガチンコバトル、第28回が開幕! 3週間で58万円超の利益をあげたのに運用停止に? 介入らしき急変時も自動売買ならしっかりトレード
【※FXのリピート系発注機能を比較したい方はこちら!】
⇒FXの自動売買ができる口座を徹底比較!:(1)リピート系発注機能【ループイフダン・トラリピなど】
バトルを繰り広げるプレイヤーは、こちらの4人。
・テクニカル分析重視で両建てを多用する「チャーティスト先生」
・「なるべくほったらかして運用」が信条の「怠け者の楽々投資氏」
・ファンダメンタルズをもとに戦略を練る「ファンダメンタリスト氏」
・前回のバトルの優勝者の「マネ運用」を行う「トラトレめがね氏」
(出所:FXブロードネット)
当コーナーでは、2024年7月に「第28回ガチンコバトル」の開始から3週間の時点の途中経過をお伝えしていましたが、その後の1カ月でバトルはすさまじい展開に。さっそく振り返っていきたいと思います!
米ドル/円、クロス円の暴落で、全プレイヤーが200万円超の含み損&運用停止! 追加入金ルールに変更も。いったい何が…⁉
初めに、8月22日(木)NYクローズ時点の累計損益ランキングをご覧ください。
(出所:FXブロードネット)
現在1位は怠け者の楽々投資氏で、89万229円の累計実現益。2位はチャーティスト先生で、80万810円の累計実現益。3位はファンダメンタリスト氏で58万6994円、4位はファンダメンタリスト氏のマネ運用をしているトラトレめがね氏で、58万4813円の累計実現益となっています。
…とここまでは、わりと平均的なガチンコバトルの途中経過かと思うのですが、評価損益に目を向けると、-312万円、-244万円、-284万円、-283万円…と、ちょっと目を覆いたくなるような数字が並んでいます。しかも、バトル開始から2カ月足らずで全プレイヤーが運用停止というのも見過ごせない状況ではないでしょうか。
まず、「全プレイヤーが運用停止」という点から確認してみましょう。
そもそも、この「第28回トラッキングトレードガチンコバトル」は、7月2日(火)の開始後まもなく相場の急変に見舞われました。
7月11日(木)から、米ドル/円やクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が暴落したことで、実は、前回当コーナーで途中経過をお伝えした7月18日(木)時点でも、怠け者の楽々投資氏以外の3人はすでに運用を停止していました。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダー必見のガチンコバトル、第28回が開幕! 3週間で58万円超の利益をあげたのに運用停止に? 介入らしき急変時も自動売買ならしっかりトレード
その後、7月23日(火)には怠け者の楽々投資氏が「買い設定」で運用していた豪ドル/円が停止レートとして想定していた103.5円近辺まで下落したため、怠け者の楽々投資氏も運用を停止しました。
【速報!運用停止!】
— トラッキングトレードガチンコバトル (@tracking_trade) July 23, 2024
怠け者の楽々投資です。
豪ドル円ですが、停止レート103.50円近辺に達しましたので、運用を停止しました。
残った買い39ポジションはそのまま保有します。
決済のタイミングは改めてお知らせします。
戦略詳細はコチラ⬇️https://t.co/LtaC7vPuwp pic.twitter.com/U8RRpMbNHE
そこからさらに米ドル/円やクロス円の暴落は続き、未決済ポジションを抱える全プレイヤーの想定を超えたため、7月23日(火)~24日(水)にかけて順次「100万円の追加入金」という緊急措置に出ます。
ファンダメンタリストです。
— トラッキングトレードガチンコバトル (@tracking_trade) July 23, 2024
米ドル円の下落が続いており、今後も相場が急変動する可能性が高く #ロスカット となる場合があるため、一時的に100万円を追加入金しました。#ドル円 #FX
そう、トラッキングトレードガチンコバトルには「相場の急変等により口座維持率が低下し、ロスカットになる可能性がある場合は追加入金100万円まで可能」というルールがあるんです!
しかし、その後の7月25日(木)に怠け者の楽々投資氏はさらに100万円を追加入金! ガチンコバトルのルール自体が「原則、追加入金100万円まで」に変更される異常事態となりました。
【ガチンコ解説!】
— トラッキングトレードガチンコバトル (@tracking_trade) July 26, 2024
相場の急変動が続いている状況を鑑み、ガチンコバトルのルールについて、追加入金100万円のルールの一部修正を行いました。
変更前:追加入金100万円まで
変更後:原則、追加入金100万円まで
■ガチンコバトルルールhttps://t.co/Rll6H1vs9g https://t.co/uvFKPt3M11
この時点でも、4人のプレイヤーは米ドル/円やクロス円の「買い」の未決済ポジションを保有しており、7月31日(水)の日銀の利上げを受けて円高がさらに進むと、含み損も一段と拡大。
同日にFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えていたこともあり、さらなる円高の進行に備えて保有ポジションと反対、つまり「売り」ポジションを急遽、成行で建てました。
(出所:FXブロードネット(ザイFX!編集部にて加筆))
具体的には、怠け者の楽々投資氏、ファンダメンタリスト氏、トラトレめがね氏は、保有している「買い」ポジションと同数の「売り」ポジションを、チャーティスト先生は保有している「買い」ポジションが26なのに対して、20の「売り」ポジションを建てました。
8月に入っても相場の乱高下は止まず、さらなる追加入金も行い、結局、追加入金の合計は、怠け者の楽々投資氏が300万円、チャーティスト先生、ファンダメンタリスト氏、トラトレめがね氏は200万円となっています。
また、リスクヘッジのために建てた「売り」ポジションについては、チャーティスト先生はすべてのポジションに、残りの3名はポジションの一部に、指値注文や逆指値注文を入れていましたが、8月中旬までに全プレイヤーの注文が約定し、それぞれ利益を積み重ねることができました。
そして、8月22日(木)NYクローズ時点で、保有しているポジションは、
・怠け者の楽々投資氏…「買い」39、「売り」14
・チャーティスト先生…「買い」26
・ファンダメンタリスト氏…「買い」28、「売り」13
・トラトレめがね氏…「買い」28、「売り」13
となっています。
FXトレーダー必見のガチンコバトルは、残り1カ月。保有ポジションを決済するタイミングが勝負のカギを握るか?
ということで、前代未聞の大荒れなバトルになっていますが、追加入金をこれだけ行ったケースはありませんので、最終的にどのように決着をつけることになるのかはまだわかりません。
異例の追加入金に加え、成行注文でリスクヘッジの反対ポジションを建てるなど、やや純粋なトラッキングトレードでのバトルでもなくなっているのも気になるところです。
また、いつもは1週間のバトルを振り返り、見どころのあったプレイヤーをピックアップして戦略やトレード内容を詳しく解説してくれる公式サイトのコンテンツも、この1カ月は簡単に状況を報告する内容にとどまっています。
もっとも、あくまで「3カ月間という期限の決まったトレードバトル」というのが大前提で、ロスカットでバトルが終わってしまっては困るし、期限内にポジションをすべて決済したうえで、できるだけ利益をあげなければならないという条件があるため、実際のトラッキングトレードでこのように次々と入金するのが模範的なやり方というわけではありません。今回のケースは、あくまで緊急措置ということでしょう。
このあたりのことは、今回のバトル終了時にぜひ振り返りコンテンツでまとめていただきたいところですよね⁉
残り1カ月で、現在、保有しているポジションをどのタイミングで決済するのか。トラッキングトレードの運用を再開するプレイヤーはいるのか。相場の行方とともに、トレードバトルの行方をしっかり見届けたいと思います!
(ザイFX!編集部・上岡由布子)
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最低取引単位 | 通貨ペア数 | スプレッド | ||
米ドル/円 | ユーロ/米ドル | ユーロ/円 | ||
1000通貨 | 24ペア | 0.2銭原則固定 (8-28時) |
0.3pips原則固定 (8-28時) |
0.5銭原則固定 (8-28時) |
※相場状況により、原則固定スプレッドの配信を一時的に休止している場合もあります | ||||
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FXブロードネットでは、最低取引単位が1000通貨の「ブロードライトコース」と、1万通貨の「ブロードコース」の2つの口座が使えます。さらに、強制決済の判定タイミングやロスカットの水準をいくつかの選択肢から設定できるのも特徴です。相場の細かい上げ下げを利用してコツコツ利益を積み上げていく、リピート型の注文方法、「トラッキングトレード」を使ったFXの自動売買ができる口座としても人気。「トラッキングトレード」の設定などに役立つコンテンツも充実しています。 | ||||
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