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「トルコリラ/円」スワップポイント比較
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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円は一時160円を突破したが、円売りポジションの積み上げは当局の思うつぼ! この円売りポジションを踏み台に、次の介入は成功する確率が高いとみる

2026年06月05日(金)17:15公開 (2026年06月05日(金)17:15更新)
陳満咲杜

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米ドル/円は、また160円の節目を突破した。しかし、日米ともに円安のさらなる進行を危惧している

米ドル/円は、また160円の節目を突破した。介入が効かない、また介入があったからこそ円売りの投機筋に狙われ、逆に円安がこれから加速する、といった批判が噴出している。しかし、あえて言うなら、それは勘違いだと思う。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 もっとも、批判する方々の気持ちはわからなくもない。2026年4月末~5月初頭の介入は、過去最高額の11兆円超と報道され、それでもまた160円台になったわけで、円安の歯止めを期待する側としてはイライラするのも理解できる。

 しかし、ここでは冷静になって考えてほしい。これ以上の円安の進行で、誰が得をするだろうか。「輸出企業でさえ円安のメリットがなくなった」と言われるほど行きすぎた円安は、もはやデメリットしかないから、日米ともに円安のさらなる進行を危惧していると言える。

 だからこそ、米側も日本の介入を容認し、また協調姿勢を示してきた。行きすぎた円安が日米債券市場の波乱をもたらすリスクが大きいことに、米財務長官が深い懸念を示したのもつい最近のことだった。

 そして、円安志向と言われる高市首相も、ようやく円安のデメリットを認識したようだ。日銀利上げを支持する立場になったと言われ、公の場にて円安牽制を繰り返しているのもその表れだ。

介入があったからこそ、円売りポジションが積み上げられた

 となると、残る問題は投機筋との闘いだ。過去最大の介入額を投入しても投機筋に勝てないという見方は、完全に間違っているとはいえないが、やや短絡的かもしれない。その理由を説明するため、筆者のXの投稿を参照していただきたい。

 要するに、単体で見れば介入が失敗したように見えても、介入があったからこそ投機筋の円売り意欲が刺激され、円売りポジションが歴史的に高い水準まで積み上げられたわけだ(この点において、一部批判は正しかった)。そして、円売りポジションが積み上げられてきたかからこそ、次の介入が成功する確率が高まる

 もっとも、4月末に介入が行われた時点では、「投機筋による円売りポジションが十分に積み上げられていないから、介入が効かないのでは」といった指摘がすでにあった。その理屈は簡単だ。投機筋の円売りが十分な規模に達していないうちに当局の介入があっても、円売り筋の損切りがたくさん行われなければ円が大きく買われない。いわゆる「踏み台」が足りない、という問題だ。

 言ってみれば、為替市場は巨大すぎて、政府の介入だけではかなり効果が限られる。円安を阻止したいならば、猫も杓子も円売りポジションを建てているときが一番効果的なわけだ。

 この意味において、一部の指摘は正しかった。しかし、このぐらいの理屈を当局がわからないと思うのは、また僭越であると思う。換言すれば、当局はわかった上で、介入を行ったはずだ。

 猫も杓子も介入が効かないと思い、また介入後はむしろ円売りの好機とみなして、競って円売りポジションを積み上げてきたから、これこそ当局の思うつぼだ。そして当局の思惑どおり、円売りポジションがかなり積み上げられてきたところで、次回の介入が効いてくるとみる。

相場の転換点における介入は、結果的に成功する「宿命」。次回の介入が成功する確率は高い! 今晩にでも介入が!?

 もちろん、これも筆者の「邪推」にすぎず、エビデンスを持っているわけではない。

 介入の実務を司る財務省の面々は、エリートとはいえ所詮役人なので、「ここまで大胆な作戦をやる魂胆はない」、「勘違いにもほどがある」といった反論やお叱りがあっても別に間違いとは言えない。

 しかし、ここでは強調したいことが2点ある。まず、歴史における蓋然性を軽視すべきではない。2011年10月末の介入が大成功したように、相場の転換点における介入は、その時点において失敗しそうに見えても、結果的に成功する「宿命」にある。

 次に、筆者の考えが「邪推」であったとしても、現状、円売りポジションの積み上げがあるのだから、次回の介入が成功する確率は高い。この事実は変わらないと思う。今晩(6月5日)にでも介入あり? 市況はいかに。

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