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根強い円売りが続いているが、日本当局はまた介入してくるはずなので米ドルの高値は追えない
根強い円売りが続いている。このままでは、一時2026年4月安値(米ドルの高値)を更新してもおかしくないが、米ドルの高値を追えないことを再度強調しておきたい。

(出所:TradingView)
もっとも大きな理由は、日本当局はまた介入してくるはずで、今度こそ成功すると思うからだ。
もっとも、長期スパンにおける構造的な認識はまったく変わらない。2024年高値をもって、メインサイクル(16年半サイクル)のトップアウトをすでに果たしたと見なし、ここから仮に、一時4月高値の更新があっても、究極の頭打ちとなるだろう。
歴史的な転換点において、米ドル/円は月足において大型「三尊天井」を形成し、同フォーメーション形成における最終の段階にあると推測される。

(出所:TradingView)
円売りポジションの積み上げが多いほど、介入が連鎖的な損切りをもたらし、トレンドを逆転させるエネルギーになる
もちろん、「4月末から5月にかけての介入は、過去最大規模の金額(11兆円超)であったにもかかわらず、まったく効かなかったじゃないか」といった批判は百も承知だ。
しかし、目先効かないとしても、介入自体が失敗したという判断をするのは性急である。理由は前回のコラムで指摘したとおりで、投機筋の思惑を当局は知っており、「地合い」を整えてきたからだ。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円は一時160円を突破したが、円売りポジションの積み上げは当局の思うつぼ! この円売りポジションを踏み台に、次の介入は成功する確率が高いとみる(2026年6月5日、陳満咲杜)
当局の介入が「効かなった」から、投機筋の意欲が刺激され、CFTC(米商品先物取引委員会)が集計する円売りポジションが、ついに最大規模まで積み上げられてきた。地合い」とはそのことであり、また投機筋の計算がこれから裏目に出るとしたら、「介入が効かない」という認識のほかあるまい。
前回のコラムでも話したように、介入自体はあくまで当局の意志表明にすぎないが、相場の方向をチェンジさせるには、いわゆる「踏み台」が必要だ。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円は一時160円を突破したが、円売りポジションの積み上げは当局の思うつぼ! この円売りポジションを踏み台に、次の介入は成功する確率が高いとみる(2026年6月5日、陳満咲杜)
換言すれば、円売りポジションの積み上げが多ければ多いほど、介入が連鎖的な損切りをもたらし、トレンドを逆転させるエネルギーと化す。4月末から5月にかけての介入が「効かなった」原因の1つして、その時点における円売りポジションの積み上げが不十分だったことを見逃せない。
ここまでくると、当局は負けるわけにはいかないというか、負けない「地合い」ができていると言える。やはり、統計以来最大とされる円売りポジションの積み上げの「安易」な解消はないかと思われる。
過去に円売りポジションが積み上がったときは、その後、48円の円高に…。変わらず歴史は繰り返すか
具体的な数字で見てみると、統計では6月2日(火)時点で円売りポジションは24.44万枚となり、これは2007年6月26日(火)時点の23.74万枚を上回ったわけだ。
では、2007年6月以降の市況はどうなったのか。同月にていったん124円台前半を打診したが、その後大きく反落し、2011年安値まで実に48円の米ドル安・円高の大進行があった。

(出所:TradingView)
もちろん、時代は大分違っており(あの時はデフレ環境)、また大きなサイクルにおける「局面」が違うから、行きすぎた円安の修正があっても、2007年~2011年のような大幅な米ドル安にはなれないが、相当な修正ありと覚悟すべきだ。
さらに、直近の2024年4~7月(円売り超過が多かった時期)に比べて、今回は日米金利差が縮小していることも大きなポイントだ。日米10年物国債利回り差で見ると、前者では4%前後だったのに比べ、目先2%割れまで縮小してきたから、円売りを大きく推進していくこと自体、無理がある。
もちろん、歴史は簡単に、また単純に繰り返すものではない。しかし、行きすぎた円売りがトレンドの大反転につながる前例から見れば、ここから米ドルの高値を追えないことも自明の理だ。投機筋の多くは恐らく「今回は違う」と目論んでいると思うが、歴史が繰り返し証明してきた真実はむしろ逆で、「今回も変わらない」はずだ。
やや哲学的な話をすれば、「歴史は繰り返す」という言葉の本質的なところは、「歴史の教訓として、大衆は歴史から何も勉強できなかった」に尽きるかと思う。
後から見るとわかりやすいかもしれないが、歴史的な転換点において、その時点では具体的なファンダメンタルズに違いがあって、多くの市場参加者は本質を忘れがちだ。いくら歴史を勉強しても、教訓として汲めない宿命にあること自体が、歴史の醍醐味でもあるかもしれない。
ドルインデックスはメインレジスタンスラインを超えられない状況
もちろん、米ドル全体の動向も重要だ。
中東有事があっても、最近急浮上してきた利上げ観測があっても、ドルインデックスは結局メインレジスタンスラインを超えられずにいる。

(出所:TradingView)
米長期金利の急騰は、この前のコラムでも指摘したように、米ドル高ではなく、むしろ米ドル安に寄与する公算が高いから、米ドル全体がじわじわ下落すれば、米ドル/円の上値余地もおのずと限定される。やはり米ドルの高値を追えない。市況はいかに。













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