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弱い米雇用統計を受けて米ドルは下落したが、ここからすぐに米ドル安になるという判断はできない
6月の米雇用統計が昨晩(2026年7月2日)発表されたが、マーケットの予想を大幅に下回る数字だった。そして案の定、過去2カ月分も下方修正され、いつものとおりというか、米雇用統計の「摩訶不思議」をまた浮き彫りにした。
言ってみれば、米雇用統計ほど予測が常に外れる指標はない上、過去の数字も平気で大幅な修正が行われてきたにもかかわらず、マーケットへのインパクトはすごい。今回も然り。
今回は、米ドル全体の反落をもたらした。数字が随分悪かった(と言っても、あのあてにならないはずの事前予想と比べて)ので、米年内利上げなし、また利下げの可能性が意識されたわけだ。このあたりもいつものとおり、市場関係者の「気まぐれ」なのでまた変わると思うが、目先は米ドル売りに寄与したことは確かだ。
前回のコラムにて指摘したように、米ドル全体の上値余地が限られる公算が大きい。目先までの反落をもって、ドルインデックスにおいて102の節目手前のレジスタンスが示唆されているが、日足における基調がなおブル(上昇)トレンドにあるから、ここからすぐに米ドル安になる、といった性急な判断はできない。
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⇒ユーロなどのクロス円が下落。介入なしで4月30日の安値を割り込めば、一段と下落する可能性も…。円安の調整は始まっており、介入があれば効果も期待できるとみる!(2026年6月26日、陳満咲杜)

(出所:TradingView)
米ドル/円の反落が「神の見えざる手」によるものであれば、今後、米ドル安へ大転換を果たす歴史的な一幕に?
米ドル/円にいたっては、昨日(7月2日)介入があったと噂されるが、今のところ判定できない。ただし、いったん2024年高値のブレイクがあり、当局にとってかなり緊迫した状況だったことは間違いないだろう。

(出所:TradingView)
この意味では、米雇用統計後の反落があって、関係者はホッとしているところではないかと推測できる。とはいえ、基調としてはまだまだ強気変動にあるから、油断できないのも言うまでもないかと思う。
介入があった根拠は今のところはっきりしないが、上のチャートに引かれているレジスタスライン(緑の破線)がみごとに機能していたところが、思惑を強めたのではないかと思う。
もし、相場における「神の見えざる手」によって制限されたのであれば、これから米ドル安へ大転換を果たす歴史的な一幕になりそうだ。換言すれば、介入でなければ、相場は節目を示していたとみる。
ユーロ/米ドルは下落一服で「底割れ」せずに済む可能性も。
ユーロ/円は、じわじわ反落していく?
ユーロ/米ドルは、まだまだ弱い反発しか見せていないが、下落一服の可能性を示した。1.13ドルの節目割れを覚悟していたところ、下落一服のサインが点灯したから、「底割れ」せずに済む可能性がある。とはいえ、上値レジスタンスゾーンが厚く、目先の下落一服があっても、早期にブルトレンドへの復帰は果たせない公算が大きい。

(出所:TradingView)
ゆえに、ユーロ/円などクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)における頭の重い構造が一段と鮮明になってきた。前回のコラムで指摘したように、ユーロ/円は大型「三尊天井」を形成している疑いがあり、プライスアクションをもって繰り返し抵抗を示してきた。
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具体的には、6月2日(火)~5日(金)の高値密集圏(1)、6月17日(水)の大陰線(2)が示した「弱気リバーサル」のサイン、そして6月30日(火)(3)にて186円の節目を回復できずにいたことは、揃ってレジスタンスの厚さや頭の重い構造を示している。

(出所:TradingView)
ここから早期に高値打診がなければ、やはりじわじわ反落していくのでは、と推測される。
言ってみれば、クロス円における円売りが継続されない可能性がある。それもほかならぬ、行きすぎた歴史的な円安に対する相場の自律調整の一環ではないかと思う。
ちなみに、7月はアノマリー的には円高になりやすいと言われるから、やはり円の安値を追いたくない。市況はいかに。













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