先週に欧州から、ECBの担保条件の緩和とか、GDP1%相当の成長戦略などが出てきたこともあって、今週は週明けから激しくリスクテークして始まるのではないかと思われた。しかし早朝から株価はゆるく、したがってマーケット全体がリスクオンの流れにならない。それが顕著に表れたのがドル円である。
朝イチで高値をトライしてみたものの、80.63まで。たしかに先週の最高値を数ポイントは更新したのだが、買い戻しのロスカットを誘発してどんどん上昇するということはなかった。アジア時間が終わる頃にはもう80円ちょうど割れ寸前のところまで押し込まれていた。
期待が膨らんで始まるはずだったのに、アレっという感じで迎えることになった欧州市場。序盤からすでにスペイン債の値下がりが目立っていて、あんまりムードもよろしくない。私もドル円の80円割れでも見れたら、そこからリスクオフの形で参戦しようかと考えていたところだ。ちょうど80円の大台を割り込んできたので、私も売りで便乗した。
ドル円を79.92で売り込んでみた。まあ、どうせすぐには落ちないだろうと思っていたのだが、値動きそのものは存外に重たかった。でも上昇に転じるというわけでもなく。私はほとんどアゲインストになることなくショートキープすることができた。
欧州からは信用不安を増大するニュースがたくさん出てきた。ドイツ報道官の話として、欧州首脳会議の場ではギリシャについての決定は何もないだろうという話が伝わってきた。しかしこれも当然で、当事者のギリシャ首相は会議に出席しないのだ。また再三にわたってのことだが、メルケル首相がユーロ共同債についての反対を明確に表明。
これらの発言によって値幅こそ狭いものの、欧州時間ではユーロは重い足取りを余儀なくされた。リスク回避によるドル円の重さと相まってユーロ円はいっそう重い形。朝には101円台だったユーロ円も99円台まで下落。2円弱の下落でしかないのだが、100円を割って2ケタのレベルになると、大きく下がったような気がしてしまう。
アメリカの新築住宅のデータは良かった。もう夜も遅いし、オーバーナイトでキャリーするつもりはなかったので、これがドルショートをやめる良い機会になった。79.61で買い戻したが、その後は朝まで20ポイントも動かなかったようだ。
ニューヨーク時間には、キプロスの支援要請があったり、ムーディーズによるスペインの銀行格下げのウワサが出ていたりした。しかし、ギリシャが問題になった時点で、キプロスはいずれ要請するだろうと見られてきたし、いずれも想定の範囲内の出来事なので、あまり相場を動かすには力不足だった感じ。
今日の午後にはついに日本の国会で消費税の増税案が可決された。民主党からは57人の反対票が投じられたようだ。これからの国内政治が混乱するという見方からか、一瞬、為替相場は円売りの方向に傾いた。しかしこれも想定通りのことなので、別にサプライズというわけでもない。だからもうちょっとドル円の行方は欧州時間のランチタイムくらいまでは見極めたいところだ。
再び株安が襲って来てリスクオフということにもなりかねないからだ。そういうわけでも今晩もリスク重視で臨むことにしている。最近は原油価格がリスク相場をいちばんよく言い当てていると思う。やはり原油価格が80ドル台まで戻りきれないのはリスク許容度の減退であると考えて、リスク回避のポジショニングを心がけたほうがよさそうだ。
日本時間 17時40分
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