■白川日銀総裁の前倒し辞任で円安が加速!
みなさん、こんにちは。
90円台を回復してからの米ドル/円は、大きな押し目もないまま粛々と上昇中。
【参考記事】
●ドル/円は95円へ向け上昇する可能性大。ユーロ反発でユーロ/英ポンドにも注目!(1月31日、西原宏一)
2013年2月5日(火)には白川日銀総裁の前倒し辞任が報道され、新総裁による最初の政策決定会合の開催も4月4日(木)に変更されました。
これは新総裁による「次元の違う金融緩和策」も前倒しになることを意味し、マーケットでは円安が加速しました。
米ドル/円は一時94.05円まで上昇し、心理的なバリアである95円まであと1円のところまで急上昇。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
2013年の円安のメドを95円としていた市場関係者は多いのですが、2月初旬にほぼ到達したことになります。
95円に急接近したことで一度、調整が入るという見方が一般的ですが、原稿執筆時点の米ドル/円は、依然93円台ミドルで引き続き底堅く推移しています。

(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
アベノミクス(※)を背景に上昇を続けてきた「日経平均と米ドル/円」ですが、そのスピードが極めて速く、欧米のリアルマネーの対応が遅れているようです。
そのため、米ドル/円の反落局面では彼らからの米ドル買いが持ち込まれ、米ドル/円の調整幅も限定的。
ここまでは期待感だけで上昇してきた米ドル/円ですが、日銀新総裁による「次元の違う金融緩和策」が現実に実施されるのはこれから。そのため、欧米のヘッジファンドは「米ドル/円の95円は通過点であり、100円を回復する」というシナリオでオプションを組み始めています。
(※編集部注:安倍首相が主張する経済政策の造語)
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
次の焦点は日銀の新総裁人事です。
■ユーロ/英ポンド、一時0.8718ポンドまで急騰!
日本に加え、中央銀行の総裁が変わって、その金融政策が話題になっているのが英国です。
7月に就任予定のBOE(イングランド銀行[英国の中央銀行])次期総裁、マーク・カーニー氏が2月7日(木)に、議会財務委員会の公聴会で金融政策方針を述べる予定になっています。
カーニー氏は現在のカナダ銀行総裁であり、300余年の歴史を持つイングランド銀行で外国人がトップになるのは初めてのこと。
彼は「超ハト派」として有名であり、公聴会の議員による質問に対するカーニー次期BOE総裁の回答に注目が集まっています。
ユーロ/英ポンドは2月1日(金)に上昇が加速し、一時0.8718ポンドまで急騰しました。

(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/英ポンド 4時間足)
今週(2月4日~)前半はその調整が入っていますが、流れは依然上昇トレンド(ユーロ高・英ポンド安のトレンド)です。
この英ポンド安が継続するかどうかを占う意味で、2月7日(木)の公聴会でのカーニーBOE次期総裁のコメントに注目です。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。
「トレード戦略指令!」は10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。

















![ゴールデンウェイ・ジャパン(旧FXトレード・フィナンシャル)[FXTF MT4]](/mwimgs/c/d/-/img_cd98e6e3c5536d82df488524d85d929d47416.gif)








株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)