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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

欧米がお休みで薄商い、
今月もドル円は陽線で終了しそう

2013年03月29日(金)17:20公開 (2013年03月29日(金)17:20更新)
持田有紀子

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 昨日のアジア時間ではドル円は重たい足取りを見せた。朝の94円台中盤のレベルから徐々に値を切り下げてきて、ドル円は94円ちょうどを割れそうなところまで下がってきて欧州時間入り。それでも値幅はいたって小さいものだった。その一方で注目を集めたのがユーロの動き。ユーロドルはついに1.27台まで落ちてきて、100ポイント級の反発を見せていないからだ。そして久しぶりに業務が再開されるというキプロスの民間銀行での予想される混乱も、ユーロの目先を重くしていた。

 私は1.27台の後半でユーロドルのショートを持っていたが、欧州序盤で1.28台まで戻してきたので、いったんは損切りさせられた。もう連休入りだからと思って、無理して売り直す必要もないかなぁ。そう考えて画面だけ見ていたら、ユーロドルは再びゆるんできた。ドイツの経済指標が出ているはずの時間だったので、そのデータが悪かったのだろう。まことに無念。

 しかしユーロドルは安値攻めはしたものの、前日の安値である1.2751にまで至らず。ほんの数ポイントだが、届かなかった。形の上ではダブルボトムみたいな形になったからというわけではないが、短期的な底値を確認できたということもあって、その後からユーロは買い戻しが優勢となった。たしかにキプロスの銀行では特にパニックも起こっていないという報道もなされていた。それが安心感からユーロ買いの材料を与えることになったのだろう。

 ユーロドルも何とか1.28台が定着してのニューヨーク市場となった。大きく上がるわけでもないが、もう下には行きたがっていないように見える。米国株も堅調で、早々に今年の最高値を捕えてきた。そうした面からのリスク許容度の増大もユーロの下振れを妨げているのだろう。結局、ドル円の方は海外市場では20ポイントほどしか動かなかった。

 今日は欧米が休みなのでダイナミックな動きは期待できそうもない。月末なので、ちょっと振り返ってみると、ドル円は先月末が92.50あたりで終わっているので、今月も大きく上げてきたわけだ。93円台に突入すると、円高になったような気にもなるが、96円台があったからそう見えるだけで、今月の足形がいまだに陽線であることには違いはない。

 日銀の決定会合が来週の後半に控えているので、新総裁の黒田氏のもと、大胆な金融緩和が期待されているので、その前から積極的な円ロングのポジションは取れないということがあるからだろう。逆に言うと、来週の木曜日が過ぎてしまえば、何も変わっていないということで失望売りが出てくる可能性もあるというわけだ。

 ユーロドルは今月の最初が1.30台だったので、思ったほども下がっていない。ここ10日あまりで騒いだキプロス問題も、イタリアの総選挙の結果も、決定的なユーロ売りを引き起こしていないということだ。世界的な株高がリスクテークの流れにしているので、そのためにユーロが選好されるという一面が強いのか、それとも欧州危機には慣れてしまったためにリスクヘッジの必要性も少なくなったためなのか。なかなか悩ましい。

 ともかくも来月からの為替相場ではいろいろと材料があるとはいえ、ドル円もユーロドルも折り返し地点なのかどうかを確かめにいく時期となりそうだ。2010年から3年間も続けて4月まではリスクテーク、そしてゴールデンウイーク明けで急激なリスクオフに向かっているのは事実。今年だけ別の展開になりうるのかである。

 日本時間 17時10分


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