■米国経済は依然堅調! 米ドル高は続くだろう
それにしても、米国の経済状況は依然として堅調です。先週の住宅関連指標なども引き続き強い地合いとなっています。
今週末(7月5日)の6月米雇用統計を見極めたいところではありますが、トレンドとしての雇用指標の回復は、大きく崩れることはないと思っています。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)
米国が主導して世界経済の回復を遂げる、という現在のメインシナリオは健在であり、数々の「地雷」に遭遇しようとも、それさえもうまく飲み込んでいくのではないでしょうか。
米長期金利も一時のショックからは立ち直り、バーナンキFRB議長の真意が次第に市場に浸透しつつあります。米ドル高傾向は、やはりしばらく続くとみています。
■豪ドル売り材料は織込み済み。いったん下落局面終了か
最後に1つだけ注意しておきたいのが、豪ドルの動きです。
7月2日(火)の豪RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])理事会では、政策金利を市場予想どおり2.75%の据え置きとしましたが、同時に公表された声明文では「豪ドルは、4月初旬から10%程度下落したが、引き続き高い水準にあり、一段と下落する可能性がある」と言及。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
さらなる利下げの余地があることにも触れていたため、次回の利下げを示唆するもの、と受け止められています。中国市場の不安定な状況も加わり、市場では相当の豪ドルの売り持ちが形成されてしまいました。
市場は常に行き過ぎてしまうものではありますが、すでにこうした売り材料が織り込まれていることを鑑みれば、いったんは、この下落局面は終わる可能性が高いのではないでしょうか。
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