■RBAの利下げで豪ドル安再開か
そして、昨日(7月24日)、発表されたオーストラリアのCPI(消費者物価指数)の数字を受け、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])は8月に利下げに踏みきるのではないかとの予測が台頭しました。
著名なRBAウオッチャーのMcCrann氏が、「豪ドルのインフレ指標はRBAに金利変更の余地を与える」とコメント。
つまり、彼が8月6日のRBAでの利下げ余地を示唆したという報道も加わり、豪ドル/米ドルは0.9300ドルのレジスタンスを明確に超えることなく、0.91ドル台前半まで下落しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 1時間足)
強烈だったのはユーロ/豪ドルで、再び1.44ドル台というユーロ高値圏まで急騰。
(出所:CQG)
現在のところはテーパリング期待が遠のき、総じて米ドルが弱い環境下なので、ユーロ/豪ドルや豪ドル/NZドルといった、豪ドルクロス(豪ドルと米ドル以外の通貨との通貨ペア)での豪ドル安が目立ちます。
ただ、現状、米ドルが軟調に推移している中でも、豪ドル/米ドルが反落していることで、豪ドルの弱さが再び際立ってきました。
■8月には再びボラティリティが高くなる可能性も
今週(7月22日~)は、大きなイベントが終わり、ボラティリティが低下しています。
通常こうしたマーケットでは、リスクアセットである豪ドルにポジティブな環境にあるにも関わらず、豪ドル/米ドルが反落している点に、欧米の短期筋も注目しています。
今週(7月22日~)は大きなイベントの狭間で、ボラティリティが低いため、豪ドルクロスに注目が集まっています。
ユーロ/豪ドルは1.49ドルへ向けてじり高に推移。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
8月に入ると米雇用統計を控え、再びボラティリティが上がってくる可能性が高く、豪ドル/米ドルや豪ドル/円でも、再び豪ドルが値を下げてくる可能性が濃厚でしょう。
豪ドル/米ドルは再び0.9000ドル割れへ。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
8月に向けて、再び値を下げてきた豪ドルの行方に注目です。
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