豪ドル/円は、節目の90円をあっさり割り込み、一気に87.25円まで急落しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 1時間足)
ユーロ/豪ドルにいたっては、今週(7月29日~)だけで600pipsも急騰し、一時1.4908ドルまで暴騰しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/豪ドル 4時間足)
■利下げが続き、高金利通貨の代名詞が薄れつつある
豪ドル安の背景は、過去のコラムで何度かご紹介していますので、そちらをご参照ください。
【参考記事】
●豪ドル/米ドルはターゲットの0.9ドル台を早々達成! 速度は落ちても下落継続!(2013年7月4日、西原宏一)
●RBA議事録をきっかけに豪ドル安が再燃。米ドル/円は大幅反発の可能性あり!(2013年6月20日、西原宏一)
●豪ドルは1000pips下落してもまだ高い! 対ドルで0.9ドル、対円で90円まで下落か(2013年6月6日、西原宏一)
●豪ドル暴落! 豪ドル/ドルがパリティ割れ。為替専門のヘッジファンドもショート狙い!(2013年5月16日、西原宏一)
現時点のマーケットは、8月6日(火)の利下げを織り込みにいく動きであるため、実際に利下げが行われた後、いったん調整する可能性もあります。
ただ、スティーブンスRBA総裁は、ハト派なトーンを崩さないでしょう。
加えて、前回の利下げでも、オーストラリアの経済は上向いておらず、マーケットでは、2013年11月にもう一段の利下げがあるのではないかとの予測が増えてきており、豪ドル/米ドルの上値余地は限定的。
仮に8月6日(火)に利下げが行われれば、オーストラリアの政策金利は2.50%まで下がります。
一時は高金利通貨と言われた豪ドルの金利も、じわじわと下がってきており、金利面からも豪ドルの優位性は消えつつあります。
■中長期の豪ドル安は変わらず!
前述のように、8月6日(火)のRBAの利下げの後、いったん反発の可能性がある豪ドルですが、中期の流れは変わらず下落基調。
節目であった0.9000ドルが決壊した豪ドル/米ドルのターゲットは、まず0.8800ドル。
中長期のターゲットは、0.8500ドルでしょうか。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
今週(7月29日~)暴騰して、ターゲットである1.4900ドル台を達成したユーロ/豪ドルは、いったん調整するも、流れは変わらず、1.50ドル台を回復すれば、次のターゲットは1.55ドル。
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
再び下げ足を早めてきた豪ドルの行方に注目です。
※筆者の都合で、来週はこのコラムを休載させていただきます。次回は、8月15日から再開の予定です。よろしくお願いします。
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