■オリンピック開催決定でご祝儀相場到来!
2020年のオリンピックは、見事東京での開催に決まりました。7年後、世界のアスリートが活躍する姿を見ることができると思うと、ワクワクします。これから、楽しみにしたいと思います。
オリンピック招致が決まり、国内の株式市場ではご祝儀相場となっています。特に、オリンピックで恩恵を受けそうな株がしっかり買われています。

(出所:株マップ.com)
【参考記事】
●五輪開催、東京は厳しいとの最新情報も。それでもドル/円はいずれ上昇のイメージ
■シリア情勢への懸念後退で米国株式市場も上昇!
それと同時に、シリアに対してオバマ大統領が国連安保理を重視して、慎重に行動する方針に転換したことも効いています。
国内でのシリア攻撃に対する支持が3分の1程度しかないことで、方針転換をしたということだと思いますが、これを受けて、米国の株式市場は連日上昇しています。これが、さらに日本の株式市場を押し上げています。

(出所:米国FXCM)
■東京オリンピックの市場への影響は短期的か
ところで、安倍総理はアベノミクス第4の矢などと息巻いていますが、ちょっとこれは悪ノリだと思っています。もちろん、インフラ整備などが進むきっかけになる、という期待はあるでしょう。
しかし、東京オリンピックのときと違って、日本のインフラは、すでに相当できあがっています。高度成長期に行うオリンピックと成熟期に行うオリンピックとでは、状況が異なります。
実際、最近のオリンピックを見てみると、確かに北京オリンピックなどは中国、特に北京のインフラの整備などに大きく貢献し、その後の経済発展にもある程度の効果がありました。
私はちょうど今、北京におり、財界のトップ、大手機関投資家、デベロッパー、共産党幹部などにお会いしていますが、みなさんオリンピックの効果は、高く評価しています。
しかし、一方で先進国で行われたアテネオリンピック、ロンドンオリンピックなどを見ると、オリンピックによって経済に大きく弾みがついたということに対しては、疑問符がつきます。
その点をよく考慮する必要があります。なにせ7年後のことですから、金融市場への影響も短期的なものに終わると思っています。
■円安に向かうが反応はイマイチ
さて、為替市場の方ですが、全体的に円安方向に向かってはいるものの、こちらは反応がイマイチです。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
米ドル/円も、100円前後をウロウロしています。正直、もう少し勢いが出てくると思っていたので、少し拍子抜けをしています。
投機的ポジションが、すでに円売りに傾いている中で、海外投資などの実需の円売りがあまり見られないということが原因だと思われます。輸出企業が一気に円買いをしてきているのも、円安の進行を鈍くしているのかもしれません。
■米ドル/円のレンジは97円~102円程度
ただ、基本的に緩やかながら円安基調、米ドル高基調が続くという考え方は変えないでいこうと思っています。米ドル/円のレンジは、少し上にあげて、97円から102円程度にしておきたいと思います。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■10月にも消費税引き上げが決定する
最後に消費税の件ですが、4~6月期のGDPも、かなり上方修正されました。日銀の景気判断も上方修正されています。10月に入るとすぐに、来年(2014年)の消費税引き上げが決定されると思いますが、これはかなり織り込まれてきているような気がします。
市場にはそれほど影響はないかもしれませんが、またそのときの動きをよく見ておきたいと思います。
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