■ミラートレーダーの最低取引数量が引き上げへ
選択型シストレの代表格であるミラートレーダーの最低取引数量の引き上げが発表された。
ミラートレーダーの開発元であるイスラエルのトレーデンシー(TRADENCY)社によると、3月31日(月)以降はミラートレーダーの最低取引数量がこれまでの1000通貨から5000通貨に引き上げられ、その対象範囲はオート・セミオート・マニュアルのすべての取引に及ぶという。
ただし、すでに保有している5000通貨未満のポジションやポートフォリオに追加されているストラテジーには影響を与えないとされている。
たとえば今、1000通貨で稼働しているストラテジーがあれば、それは最低取引数量が引き上げられたあとも、継続して1000通貨で稼働し続けることになるようだ。
一方で、取引数量を変更する場合においては5000通貨未満への変更はできず、新たな最低取引数量である5000通貨が適用されるようだ。
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■変更日で最大2週間のズレ、FX会社の対応状況に注意
しかしながら、このリリースに対し、ミラートレーダーを扱う主要FX会社の対応には違いがあるようだ。
各社の対応を詳しく見ていこう。まず、インヴァスト証券[シストレ24]は3月30日(日)のシステムメンテナンスの終了後、3月31日(月)以降の取引で新たにストラテジーを追加し、取引する場合は最低取引数量が5000通貨へ引き上げられるとしている。つまり、トレーデンシー社の発表どおりの対応がなされるということになる。
一方で、FXプライム byGMO[選べるミラートレーダー]はトレーデンシー社の変更日から1週間ほど遅れる4月5日(土)、PLANEX TRADE.COM[シストレ.COM]やFXCMジャパン証券[ミラートレーダー口座]は、さらに1週間遅れの4月14日(月)から取引数量が変更される旨を発表している。
なお、3月26日(水)時点でセントラル短資FX[セントラルミラートレーダー]に関してはプレスリリースが発表されていないため、詳細がわからない。
また、FXトレードフィナンシャル[FXTFミラートレーダー]に関しては、すでに最低取引数量が1万通貨であることから、今回の変更による影響はない。そのほかの会社については下記の表で確認していただきたい。
各社の対応状況を確認したところ、変更日の違いについては、システムのメンテナンス時期が密接に関係していることがわかった。
いずれの会社においても、システムメンテナンスの終了を待ってからの取引数量の変更になるという点が、トレーデンシー社のリリースと異なっている。5000通貨未満での取引をメインにしている方は、取引しているFX会社の変更日などを確認し、それに合わせたポートフォリオの再構築について考えてみるのも良いのかもしれない。
■5000通貨以上なら1000通貨単位での設定が可能に
今回の変更でもう1つ注意しておきたいポイントとしては、あくまでも最低取引数量の変更であるということ。
トレーデンシー社のリリースでは、「1000通貨から5000通貨に最低取引数量が変更される」となっているのみなのだが、各FX会社のリリースを確認すると、5000通貨以上であれば1000通貨単位での設定が可能であるようだ。
■キャンペーン達成条件が変更になる可能性も
また、今回の変更は、各社のキャンペーンにも影響を与える可能性がある。
たとえば、インヴァスト証券[シストレ24]では、2014年9月30日(水)までの期間中に口座開設のうえ、初回入金日の翌月末までに選択したストラテジーから往復1回以上取引すると、実質入金額に応じて5000円または10000円がキャッシュバックされるキャンペーンを実施している。
その中の「往復1回以上の取引」という条件において、これまで最低1000通貨での取引で条件達成となっていたものが、5000通貨に引き上げられる可能性があるのだ。キャンペーン条件について、今後の各社の発表には注意しておきたい。
(※各種キャンペーンの詳しい条件、期間などについてはインヴァスト証券のウェブサイトなどで必ずご確認ください。キャンペーン条件が変更されたり、キャンペーン期間が延長されたり、キャンペーンが終了したりすることなどがあります)
(ザイFX!編集部・庄司正高)
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