■FOMC議事録公表で株高・米ドル安に
そんな中、10月8日(水)に、9月16日(火)~17日(水)開催分FOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が公表されました。
その中で「海外の経済成長が予想よりも弱かった場合、米国の経済成長のペースが予想以上に減速する可能性がある」と複数のメンバーが述べていたことがわかりました。
IMFの予想修正が出る前から、FOMCのメンバーは世界経済が予想よりも落ち込みそうだと考えていたということです。
それを受けて、早期利上げムードがかなり後退。株価は、それを好感して急上昇する一方で、米ドルは弱くなるという動きを見せています。
(出所:米国FXCM)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 1時間足)
■GPIFなどが断続的に円売り! しばらくはていねいな取引を
この一連の動きを見ていると、やはり当面は方向感のないレンジ相場が続きそうだなという感じを改めて受けています。
米ドル/円で言えば、107円から110円というレンジに入り込むのではないでしょうか。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)
1つだけつけ加えておくと、この間も実はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などと見られる円売りは断続的に出ているようです。そうした動きが円高への圧力を弱めています。
GPIFのポートフォリオ変更の発表が少し遅れるような報道が出てきていますが、発表が遅れるだけで、実は、実質的な変更は事前に行われているということだと思います。
そうなると、実際に発表になったときが相場のピークになる可能性もあるということも想定しておいた方が良いかもしれません。いずれにしても、次の流れが見えるまで、少していねいな取引をしておいた方が良いでしょう。
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