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 昨日はアメリカが休みだった。だからあまりマーケットのほうも動かないものかと思われた。もちろん先週後半からのスイスフランの動向も気にかかるところではある。あれは木曜日のことだったので、スイスフラン絡みで、バリューデートを迎えるのが月曜日から出てくる。損して足りなくなった分をどのように埋め合わせるのか。穴埋めのためのアクションも無視できない状態になってきているのも確かだ。

 アジア時間では中国株が大きく下げた。この1か月間は急騰してきたのだから、調整の範囲内といってもいいかもしれない。しかし平均株価で10％級の下げを演じるのは尋常ではない。中国当局が一部の金融会社の資金を止めたとかいうことが理由にされているが、本当のところはよく分からない。

 アメリカがお休みでやっていないのだから、アジア最大の経済圏である中国の異常に反応してもよさそうなものだが、為替相場は円売りに傾いた。ドル円は午前中に116円台に突入したが、すぐに脱して、クロス円の上昇もともなって117円台を回復となった。

 中国株の大きな下げを見てしまっているので、どうしてもドル円やユーロ円の上げについていく気がしない。まあニューヨーク勢も参加者が少ないだろうから、無理して薄いところを参入しなくてもいいだろう。そう思って下げ局面を探っていたのだが、ひたすら堅調なドル円となった。大きくジャンプすることはなかったものの、海外時間を通じてずっとドル円やユーロ円は堅調な地合いを維持した。

 今日も日本株が高い。それゆえにアジア時間からリスクテークの流れも強まっている。早々に118円台に乗せてきたドル円だったが、なかなか押し目がない。118円台ミドルまで来ている。これを超えてどこまで行くのかが今晩の見どころだろう。米国の経済指標などのイベントは少ないが、木曜日のECB会合に向けての要人発言も出てきそうなので注意を払いたいところだ。

 これがユーロの一段安をもたらし、回りまわってドルの全面高になるかもしれないからだ。そうなったらユーロドルの下げを確認した後でもいいから、ドル円も買っていくチャンスを与えるだろう。夕方以降に重要なドイツの経済指標も出る。

日本時間 15時15分
 

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