昨日の注目材料はECBの金利会合であった。といっても中身は前回の決定から大きく動くはずもなく、サプライズは少ないものと思われた。ただユーロドルの下げがいよいよ本格化してきて、1.10台に突入してきて、今年の最安値を更新。そして目の前でどんどん安いほうを攻めているという事実だけがマーケットに緊張感を強めている。
アジア時間でのユーロドルはズルズルと下げたという感じだった。1.1030あたりまで安値を拡げ、これは欧州序盤になっても変わらなかった。欧州勢も安値攻めをしているユーロドルを見て、自分もショート攻めしたくなってきてのユーロ売りが出てくるのだろう。
ユーロドルはショートカバーでちょっと戻しても、10ポイントも戻せば、そこは絶好の売り場となるのか、大量に売りこまれてしまう。なかなか戻りのないユーロのまま金利会合の発表となったが、これでは動くはずもない。むろん関心があるのはドラギ総裁の会見のほうだ。それでもいったい何を期待していいのかわからないままだ。1.1070くらいまでユーロドルは戻しきっての記者会見となった。
22時半からだというが、リアルタイムで何をしゃべっているのか、キャプチャーすることは困難だ。確かにCNBCなどを見ていれば生でしゃべっているのはわかるが、英語が理解できたにしても、どう反応すればよいかわからないだろう。それよりも生のユーロドルの為替レートの変動で判断するしかないのが実情だ。
そもそも私としては、何もフレッシュなことは出てこないと思っていたのだから、ダイナミックな動きは期待していない。昼間のユーロドルの安値圏からやや戻してきての1.1070台というのも、単なるショートカバー程度であろうと考えていた。しかも買い戻しが一段落したら、またユーロの安値攻めに入るだろうと想定していた。
びっくりしたのは最初に明確なユーロ買いで反応したことだ。1.11台まで戻している。金融緩和するにしても条件でも付けたのか。理由はわからないが、会見直前に私も作って持っていたユーロショートは簡単に切らされた。後で文字になったニュースを見ると、会見の最初のほうで、ECBによる今年の成長見通しをプラス1.0%からプラス1.5%に引き上げたようだ。
つまり最初はこれにマーケットは食いついたようだ。しかし国債購入や継続時期の話の段になると、マーケットは落ち着きを取り戻したようだ。そしてユーロドルは反転、下落へ。やっぱり下かということで、私ももう一度売り直した。やられた直後でもあるので、なんとか損失分だけでも取り戻したいのが先決となる。
1.1072という最初のコストと同じようなレベルでショートメーク。すんなり落ちはしたが、やはり先般の安値である1.1030付近では止められた。私もそう思っていたので、1.1033で逆張りで拾うことができた。しかしユーロドルはあっさりと、安値を更新。1.10台は割れなかったが、そのまま安値張り付き。一方のドル円は120円台に乗せてきており、まったく下がらない。
為替相場の全体がドル高に向かっている。これはニューヨーク時間になっても変わらずで、ユーロドルは再度の安値攻め。そして1.09台まで見せている。ユーロドルの戻し高値が着実に切り下げっている。つまりダウントレンドが明確だということだ。戻りは大きくないとも見て、最安値から50ポイントの反転場所では、逆張ってでもユーロショートを作っていかないといけないところだろう。
今晩は雇用統計だが、良ければそのままドル買いとなってユーロドルは沈むし、反対に悪ければリスク回避ということで、その際にもユーロドルは売られる対象になりそうだ。やはりユーロの売り場探しをする夜になりそう。
日本時間 15時20分
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