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 昨日はアジア時間ではドル円が123円台に沈んで安値攻め。前日の安値が123.76までだったので、そのレベルを意識した動きが続いた。しかし欧州勢の参入を控えて安値更新ならずで、123.79まで。それが底打ち感を醸し出したのか、急速にショートカバー態勢へと移った。

 前日の安値は市場参加者のほとんどがウオッチしていただろうから、124円台に戻してくるのも速かった。また勢いもあった。私も少々、買ってみた。一方でユーロドルでもドル高の流れとなっており、1.11台の前半まで下がってきていた。

 ECBの金利会合を前にして、ユーロドルが1.11台をなかなか割り込まない。ドル買いもここまでかという判断もできるが、ドル円は124.40あたりまで上がって高止まりしている。積極的に利食い売りをする必要もなかったが、ECB前ということでいったんは利食いした。ユーロドルは前日の大幅高があった後なので利食い売りも出ているはずなのだが、押しも浅いのである。

 ECBは政策に変更なしで、予想通り。またADP指数もほぼ予想通りだった。後はドラギ総裁の会見に注目が集まることになったが、内容はほぼ想定の範囲内のことしか言わない。「必要ならば追加緩和もする」など。しかし先月に起こった債券相場の急落にもやや言及しており、あまり過度に反応して先走らないように注意を促している。大きな変動にも耐えるようにと警告も発していた。

 これで欧州債は一気に下落に向かって、ドイツ債も先月のもっとも高かった利回りの水準を超えてきたりもした。これが間接的にもユーロ買いの要因とされ、ユーロドルは騰勢を強めることとなった。ユーロドルは100ポイントも上がってしまい、1.12台に乗せてきた。これでは昨日からユーロ買いをしなくてはと思っていた人々が完全に置いていかれる。私も前日の高値超えである1.12台乗せでユーロドルを買ってみた。

 ユーロドルは1.12台に乗せてきてからは、あまり値の伸びが感じられず。私も1.1218ですぐにやめてしまった。しかし結局は1.1280近辺まで上がってしまっている。ユーロ円もツラレ高で140円台を回復。今後もドイツの長期金利に振らされる相場展開が続きそうな予感だけを残した感じ。

 今晩は失業保険くらいしか経済指標の発表がない。明日の雇用統計に向けて様子見の姿勢が強まることであろう。後はユーロドルが連日の大幅上昇の後がどうなるかが大注目だ。需給的にはかなりカバーしなければいけないショートポジションが出てきているはずだ。もう一段高して1.13台まで乗せてくることになるのか。市場全体はユーロの上方向しか見ていないので、反動にも要注意だ。

日本時間 15時10分
 

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