■NYダウは1万7000ドル回復に向けた動き
当コラムで何度かご紹介させていただきましたが、リスク許容度を測るために重要なのはNYダウ。
【参考記事】
●NYダウはさらに暴落するリスクあり!?株高のカギを握る本邦当局の一手とは?(8月27日、西原宏一)
●日本株安・円高でアベノミクスが苦境に。待望される日銀の追加緩和はあるのか?(9月3日、西原宏一)
8月20日(木)のNY市場で、NYダウは、ついに節目の1万7000ドルを割り込んでクローズ。それが8月24日(月)のチャイナショックを誘引しました。
チャイナショック時のNYダウは重要な200週移動平均線が位置している1万5300ドルがサポートとなり、下げ止まり。
(出所:CQG)
チャイナショック以降も米国株には何度か大きな負荷がかかったものの、じわじわと回復しています。
10月7日(水)のNY市場では、1万6912.29ドルと、1万7000ドル回復目前まで反発しました。
(出所:CQG)
■NYダウ反発で、米ドル/円や豪ドル/円が上昇基調に
リスク許容度回復から、株のプロキシー(代替)である豪ドル/円は急反発しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
先週(9月28日~)の豪ドル/円は、10月2日(金)の米雇用統計後に、一時、83.27円まで急落したのですが、株の反発に呼応して10月7日(水)には、一時86.90円まで、一気に回復しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
戻しが急速であるため、NYダウも一気に1万7000ドル回復は難しいのでしょうが、前述のような悪材料を消化しつつ、徐々に底固めしている展開。
仮に本丸のNYダウが1万7000ドルを回復すれば、呼応して、日経平均も反発するのでしょう。
(出所:株マップ.com)
株のプロキシーである豪ドル/円、連れて米ドル/円もじわじわと上昇基調に。
1万7000ドル回復に向け、値を戻してきたNYダウ、そして、豪ドル/円、米ドル/円の行方に注目です。
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