■レンジ相場続く…。市場の主体は「短期投機筋」
この原稿を書いている10月22日(木)のアジア市場でも、米ドル/円のレンジが朝方から119.74~96円(※)と、なんと22銭の極めて狭い動きとなっていることからもわかるように、特段、材料のないまま方向感なく、さまよう相場展開が続いています。
(※編集部注:その後マーケットは、当コラム編集中に、やや円高方向へ動き、米ドル/円の下値は119.60円近くまで広がった)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
当コラムでもここ何回か、こういう動きになると予想してきましたが、依然として、レンジ相場が続いているというのが現状です。
【参考記事】
●ドル/円ブレイク材料は10月最終週に集中!それまでは「弱含みのレンジ相場」か(10月15日、今井雅人)
●追加緩和に応じない黒田総裁の本音とは?ポイントは昨年秋から急落した原油価格!(10月8日、今井雅人)
市場でのプレーヤーを見ても、短期取引をする人、いわゆる「短期投機筋」といった層が主体となっています。
■米ドル/円は、レンジ下抜け期待もむなしく買い戻し…
先週、10月15日(木)の欧州市場で、一度、米ドル/円が118.065円まで下落した時も、8月24日(月)の「チャイナブラックマンデー」以降のレンジであった118.25円(8月25日安値)から121.76円(8月28日高値)を下抜けしたとの期待感から、短期の投機筋が米ドル売りを仕掛けたのですが、あとが続かなかったので、結局、買い戻しを余儀なくされています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
その影響もあって、米ドル/円は、昨日10月21日(水)のNY市場では、一時120.095円まで値を上げる展開も見られました。
現在の為替市場は、その程度の動きが続いているということです。
そして、今週も同じ結論ではありますが、こうした動きは、このまま続いてしまうと思っています。
■一時強くなった豪ドルやNZドルだが…
さて、別の通貨に目を向けてみると、豪ドルやNZドルなどが、一時少し強くなりました。
豪ドル/円は、10月12日(月)に、一時88.62円まで買い戻されたあとは、87円を挟んだ動きとなっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
NZドル/円も、10月16日(金)に、81.93円の戻り高値をつけましたが、その後は81円を挟んだもみ合いです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/円 日足)
10月7日(水)の某FX会社主催のセミナーでは、豪ドルやNZドルは、チャート上では底打ちした感があると話しました。
その後、両方とも上昇してきたのですが、今は、やや息切れを起こしています。
資源国通貨と連動性の強い…
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