■日銀の決定が前日までに事前に漏れることはない
そして、明日7月29日(金)には日銀が金融政策を発表します。
直近では、日経新聞が「正副総裁が追加緩和について検討に入った」と報じていることもあり、何らかの追加緩和が決定されるとの見方が大勢を占めています。
ところが、中身は? と言えば、3次元緩和の強化。つまりマイナス金利のさらなる引き下げや、金融市場調節額の増額、さらにはETF(上場投資信託)などの買入れ額の増額などを組み合わせたオーソドックスな追加策に留まるとみられています。
また、一部では「日銀のバランスシートを2%物価目標が達成された後も、そのまま維持するといったフォワードガイダンスを採用する」とか、「財投機関債を新たに買入れる」とか、これまでにはなかった「サプライズ」が必要ではないかとの声も聞かれています。
しかし、一般的に言って、日銀の決定が前日までに事前に漏れることはありません。したがって、実際に決定されてみないとわからないというのが実態であります。
■日銀追加緩和あっても、米ドル/円の反応は一時的
今週は、確認がとれないヘッドラインなどに振り回される相場展開となっていますが、やはり、きちんとした正式な政策決定を待つしかないでしょう。
為替相場ですが、これまでの日銀金融政策決定会合後の動きを見ても明らかなように、私は、どのような政策が決定されようが、持続は難しいのではないかと思っています。
仮に、多少のサプライズな追加策が決定されたとしても、米ドル/円の反応は一時的なものに終わってしまうと考えています。
【参考記事】
●日銀マイナス金利導入の影響は終わり!少しレンジディールに徹する時期にきた(2月4日、今井雅人)
そういった見方で週末のイベントに臨みたいと思います。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
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