■色が変わって、新規エントリーのタイミングをお知らせ
続いて、CCI_signalです。こちらは、もともとメタトレーダー(MT4)に標準で備わっているCCIというテクニカル指標に視覚的な売買シグナルを追加したものです。
CCIとは、商品チャンネル指数のこと。高値と安値が一定のサイクルで繰り返されるとの前提で、買われ過ぎ・売られ過ぎのタイミングを判断し、売買シグナルにするというものです。名前に「商品」とありますが、為替などほかの相場にも使われます。
CCIには、6期間と14期間のラインがありますが、CCI_signalではそのいずれのラインも表示されます。

下のウィンドウの緑色のラインが14期間CCIで、オレンジ色の細いラインが6期間CCI。メインに使うのは14期間CCIで、6期間CCIは補助的に使うラインになります。
基準となるゼロラインと14期間CCIのラインの間には、グレイ、赤、緑の縦棒があります。トレンドがゼロラインを抜け、次にゼロラインに交わるまでにこの縦棒が6本以上あると、6本目の棒線の色が緑または赤に変わります。これが新規エントリーの売買シグナルとなります。

左から見ていきましょう。ゼロラインをまたいだ小刻みな動きのあと、ラインが上に抜けました。そこから数えて6番目の棒の色が緑に変わります。ここで買い注文を入れました。
そして、14期間CCIがゼロラインをまたいで下に抜けたところが決済のシグナルです。上のウィンドウのローソク足の動きと見比べると、最高値ではないながらも、レートが大きく下落する前に決済できているのがわかりますね。
これは、売り注文から決済への動きも同様です。6本目で赤に変わったところが新規の売りシグナルで、次にゼロラインをまたいで上に抜けたところが決済シグナルです。
視覚的にはっきりとわかる売買シグナルなので、活用しやすいと言えるのではないでしょうか。
■移動平均線とローソク足による決済シグナル
もうひとつのHLactivatorはハイロー・アクティベーターのことです。こちらは、上昇トレンドでは3期間の安値移動平均線、下降トレンドでは3期間の高値移動平均線が表示されるテクニカル指標です。
上昇トレンドでは安値の移動平均線を表示するのでラインがローソク足よりも下になる傾向が強く、下降トレンドなら逆にローソク足のほうが下です。チャート上では、上昇トレンドは緑色のライン、下落トレンドはピンク色のラインで示されています。
ハイロー・アクティベーターは、通常は新規エントリーではなく、決済タイミングを見極めるシグナルとして使われるようです。上昇トレンドのときも下落トレンドのときも、ローソク足が終値でラインを抜けたところが決済のタイミングになります。以下のチャートをご覧ください。

ローソク足が移動平均線を抜けるタイミングを見ておくだけなのでとてもシンプルですよね。決済のタイミングを見極めることができるので、ポジションをどこまで引っ張るか、悩んでしまう人には最適なテクニカル指標だと言えるのではないでしょうか。
テクニカル指標に続いて…
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