■利下げがあってもなくても英ポンドは下落か
今週(10月30日~)はイベントが多く、本日31日(火)は日銀金融政策決定会合、11月1日(水)はFOMC(米連邦公開市場委員会)、2日(木)には英MPC(金融政策委員会)が予定されています。
さらに、FRB(米連邦準備制度理事会)新議長の発表も予定されています。また、3日(金)には米雇用統計があり、週末からはトランプ大統領のアジア歴訪が始まります。
FOMCは、経済・物価見通しの公表やイエレンFRB議長の会見がないため、声明文に注目が集まりますが、こちらは無風通過の可能性が高いです。
英MPCに関しては、利上げが予想されています。しかし、Brexit(英国のEU離脱)による英国の景気鈍化から連続利上げは難しいことを踏まえると、利上げをしてもしなくても、英ポンドは売られるのではないかと考えています。

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もっとも、英国の消費者物価指数が高いことから、同時に公表されるインフレレポートが注目され、その中に今後も利上げをしていく可能性が示されているようであれば、英ポンドは底堅い展開となってしまうことになります。
■FRB議長はパウエル氏優勢。ユーロ/米ドルの売りで
次期FRB議長は11月2日(木)に発表される予定と伝わっていますが、現在はパウエル氏が指名されるとの見方が優勢となっています。
ただ、米国の金融政策が大きくは変わらないことを考えると、パウエル氏が選ばれても米ドル売りは短期で終わるのではないかと考えています。
【参考記事】
●次期FRB議長は誰か? パウエル理事ならややドル売り、テイラー教授ならドル高に(10月24日、バカラ村)
●次期FRB議長は誰? そしてドル/円は…!? 雇用の最大化をめざすとなぜ通貨安になる?(10月30日、西原宏一&大橋ひろこ)
●注目集まる「テイラー・ルール」とは? テイラーFRB議長誕生なら米金利は3%に!?
今週(10月30日~)は材料が多いですが、ユーロ/米ドルはテクニカル的に下抜けしていることや、ドラギECB総裁の会見からユーロ高にはしたくないとの姿勢がうかがえ、景況感も米国の方が好調ということもあって、ユーロ/米ドルの売り(ユーロ売り・米ドル買い)がいいのではないかと考えています。

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