■米国株の戻り基調継続は、米中貿易協議の結果次第に
問題は、この動きが継続するのかどうか?
FRBがハト派に転じたことは、米国株にとっては極めてポジティブな材料であることは変わりません。
ただ、米中貿易協議の行方に関しては、まだ不透明。
マーケット関係者は米中貿易協議に対して、極めて楽観しているわけでもないのですが、トランプ政権からの融和スタンスを考慮し、買い戻している展開。
よって、米中貿易協議の結果がマーケットにとってサプライズなものでなければ、8週連続で急騰しているNYダウは急反落する可能性も高まっています。
(出所:Bloomberg)
■日経平均は2万1000円台を回復! 米ドル/円は?
本丸であるNYダウの動向は、日本株、そして、米ドル/円の動向に大きな影響を及ぼします。
NYダウと比較すると、上昇幅は極めて限定的だった日本株ですが、米国株の続伸につれ、今週(2月11日~)やっと2万1000円台を回復。
(出所:Bloomberg)
米ドル/円も同様で、戻しなく続伸する米国株を横目に、じわじわと111.00円レベルまで続伸しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
このところの米ドル/円は、6~7円幅で方向性切り返す傾向があります。
1月3日(木)のフラッシュ・クラッシュの安値が104.87円。
7円切り返すと111.87円。
200日移動平均線が111.30円レベル。
(出所:Bloomberg)
結果、米中貿易協議への楽観論の拡大においても、米ドル/円の上値は112.00円レベルではないかと想定しています。
昨年(208年)の米国株急落に対するトランプ政権の迅速な対応が功を奏し、米国株が急騰。リスクオンの相場が形成されています。
ただ、米中貿易協議に対して楽観論が拡大し、戻しもないまま続伸する米国株には、次第に高値警戒感も高まっています。
8週連続急騰し、警戒感の高まっているNYダウと米ドル/円の行方に注目です。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)」です。
「トレード戦略指令!」は10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスやチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)