■前回、衝撃の数字だった2つの米経済指標に注目
経済指標では、3月11日(月)発表の米小売売上高が注目。前回2018年12月の数字はマイナス1.2%と、ひどい数字でした。
前回があまりにドラスティックな(劇的な)数字だったため、今回の注目度は高いですね。
3月15日(金)発表の米鉱工業生産も、同じく前回がマイナス。どれだけ回復しているのか、こちらも注目。ふるわない数字が続くと、株価に悪影響が出るかもしれません。
「トランプ米大統領がやたらと株価を気にしている」というのがマーケットの話題となっていました。
たしかにそれは感じるところで、米中貿易協議についても内容はともかくとして、何らかの合意を取り付けるのだろうと思います。
週末には、「通貨切り下げ回避で合意」したと中国の中銀総裁が言ったようです。中国側の発言しか出ていないので鵜呑みにするわけにはいかないですが、協議は順調なようです。
それから、今週(3月11日~)は日銀会合もありますね。一部では追加緩和の憶測が出ています。
今回動くことは考えられませんが、黒田総裁がどんな発言をするのか、記者会見には気をつけておきたいですね。
■「運命握る3日間」で英ポンドの方向性が明確になるか
今週の戦略はどうお考えですか?
英ポンドについては、3月12日(火)から3月14日(木)の採決によって大きな方向性が決まる可能性が高い。決め打ちせず、採決の結果を見ていきたいですね。
それ以外では、シンプルに米ドル/円の押し目を買っていく戦略でいいのではと思います。

(出所:Bloomberg)
そして、もうひとつ大切なことがあります。東日本大震災から今日でちょうど8年ですね。
復興はまだ続いています。8年前の今日のことを忘れず、僕らもできることを精一杯がんばっていきましょう。
(構成/ミドルマン・高城泰)
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