■再選挙実施なら、トルコリラの大きな売り材料に
先週(4月1日~)は、選挙前に作られた売りポジションの買い戻しでトルコリラは堅調でしたが、今週(4月8日~)に入ってから弱い動きが続いています。
【参考記事】
●トルコ地方選挙は三大都市で与党敗北!? トルコリラ反発も、次は対米外交が火種に…(4月3日、エミン・ユルマズ)

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米国とトルコの関係を悪化させているS-400問題については、今週(4月8日~)、新たな進展がありません。
【参考記事】
●トルコリラはスワップ金利狙うには好環境!?トルコが抱えるリスク、S-400問題とは…?(2月27日、エミン・ユルマズ)
4月8日(月)にエルドアン大統領はモスクワを訪問し、ロシアのプーチン大統領と会談しました。
会談後の報道では、両国の経済協力の強化などの説明がありましたが、肝心のS-400問題についての言及はありませんでした。
イスタンブール市長選について、与党と野党の対立が激化しているのはトルコリラに悪影響を与えていると考えます。

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現時点で市長選のやり直しの可能性まで浮上していますが、選挙のやり直しとなった場合、再選挙の日は6月2日(日)になるそうです。
現時点でまったく見通しが立ちませんが、選挙のやり直しというシナリオはトルコリラにとって大きな売り材料になる可能性がありますので要注意です。
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