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楽天FXで決済トレール注文が使えるように！

 「楽天FX」と言えば、大手ネット証券の楽天証券が提供するFX口座。

楽天証券「楽天FX」・ウェブサイト

 楽天証券の株取引のオンライントレードツール「マーケットスピード」は、トレーダーから高い評価を得ていますが、「楽天FX」では、そのノウハウをFX用に展開した「マーケットスピードFX」が提供されています。

 また、2015年にはFXCMジャパン証券を買収し、FXCMジャパン証券のメタトレーダー4（MT4）口座を継承＆リニューアルする形で、「楽天MT4」をリリース。

 さらに、昨年（2018年）には、スマホアプリ「iSPEED FX」にて、FX業界初となる、相場の流れを10秒でチェックできる「チャートの形状」機能をリリースしました。

「楽天FX」スマホアプリ「iSPEED FX」・チャートの形状

（出所：楽天証券「楽天FX」）

 「楽天FX」で取引できる全24通貨ペアの現在のチャート形状を25種類のトレンドパターンで表示し、相場の傾向が一目で確認できるこちらの機能は、チャート分析に自信がない初心者にも、たくさんの通貨ペアを取引対象としているベテラントレーダーにも、トレードの参考になる機能として重宝されそうです。

 このように、精力的にサービス向上を図ってきた楽天証券ですが、このたび2019年6月22日（土）から、「楽天FX」で決済注文での「トレール注文」が使えるようになりました！

楽天証券「楽天FX」でトレール注文が利用可能に！

トレール注文って何？ 簡単におさらい！ 

 トレール注文とは、「相場の上昇（または下落）に合わせて、逆指値注文の価格も上昇（または下落）する」という注文方法です。

 逆指値注文とは、現在の相場より上の価格に出す「買い」注文、もしくは、現在の相場より下の価格に出す「売り」注文のこと。これがトレール注文になると…

● 「売り」のトレール注文の場合
 相場が上昇…
 →逆指値注文の価格も追随して上昇
 →その後、相場が下落
 →逆指値注文はその価格から動かず
 →その後、相場が逆指値注文の価格まで下落
 →約定

●「買い」のトレール注文
 相場が下落…
 →逆指値注文の価格も追随して下落
 →その後、相場が上昇
 →逆指値注文はその価格から動かず
 →その後、相場が逆指値注文の価格まで上昇
 →約定

 というような動きになります。

 トレール注文が使えるFX会社は、外為どっとコム「外貨ネクストネオ」やSBI FXトレード、ヒロセ通商「LION FX」など複数ありますが、新規注文、決済注文ともにトレール注文が出せるFX会社と決済注文のみにトレール注文が出せるFX会社とがあり、楽天証券「楽天FX」は、決済注文のみにトレール注文が出せるパターンになります。

【参考コンテンツ】
●FX会社おすすめ比較：注文機能・システムで比べる「トレール注文が使えるFX会社」

楽天証券「楽天FX」・トレール注文のイメージ

（出所：楽天証券「楽天FX」）

 上の図で説明しますと、「買い」の新規注文価格に対して、一定の値幅（トレール幅）で決済のトレール注文（逆指値注文）を出しておくと、相場上昇時には、一定の値幅を保ったまま逆指値注文の価格も上昇していき、相場が下落に転じても逆指値注文はそのまま動かずキープされます。

 その後、相場が元の上昇に転じると、あらかじめ設定したトレール幅に達するまで逆指値注文はそのまま動かず、トレール幅以上の値動きとなった時点から、逆指値注文も上昇を再開します。

 そして、再び相場が下落に転じ、逆指値注文の価格まで到達すると、その時点で決済されるというわけです。

 トレール注文を使えば、思惑どおりに相場が動いて一時は含み益が出ていたのに、決済しようと思った時には価格が戻って含み損を抱えるハメに…というように、決済タイミングを逃すような事態を避けることができますよね。

 楽天証券「楽天FX」のトレール注文は、ストリーミング注文のほか、ＯＣＯ注文やＩＦＤ（イフダン）注文、IFO（イフダンOCO）注文の決済注文発注時に利用できます。活用することで、戦略の幅も広がるのではないでしょうか？

「楽天FX」のトレール注文の出し方は？

 ここで、マーケットスピードFXでストリーミング注文を発注する際、同時にトレール注文を設定する例を確認しておきたいと思います。米ドル/円1万通貨の買い注文を発注し、トレール幅50pipsに設定する場合を見てみましょう。

楽天証券「楽天FX」ストリーミング注文でのトレール注文

（出所：楽天証券「楽天FX」）

（1） プルダウンから米ドル/円を選択
（2） 注文区分で「新規」をクリック
（3） 数量を1万通貨に設定
（4） 決済注文欄の「損失幅」にチェックを入れ、トレールを選択
（5） トレール幅を50pipsに設定
（6） レートパネルの「買い」をクリックしてストリーミング注文を発注

 以上の手順で、トレール注文を設定することができます。

 そして、発注が完了すると以下のように約定通知画面が表示されます。

楽天証券「楽天FX」ストリーミング注文の成立画面

（出所：楽天証券「楽天FX」）

 設定したトレール注文は、「注文照会」から確認することができますよ。決済注文の執行区分が「トレール」となっています。

ストリーミング注文でトレール注文を設定した際の注文照会

（出所：楽天証券「楽天FX」）

記者もトレール注文を試してみた！

 せっかくなので、記者もデモトレードでトレール注文を試してみました！ 米ドル/円1万通貨をストリーミング注文で買い、設定するトレール幅は10pipsとします。

 ストリーミング注文の成立価格は107.450円でした。この時点では、決済逆指値は107.450円からマイナス10pipsの107.350円ということになりますね。

楽天証券「楽天FX」・トレール注文新規注文時

（出所：楽天証券「楽天FX」）

 その後、5分あまりたったころから相場が急騰…。一時107.719円まで上昇しました。

 と思ったら、また5分もたたないうちに107.591円まで下落…。トレール注文は、高値107.719円から10pips＋スプレッド0.3pips分下の107.616円まで追従していたはずですが…？

楽天証券「楽天FX」・トレール注文発注時のチャート（米ドル/円 1分足）

（出所：楽天証券「楽天FX」）

 確認してみると、ちゃんと107.616円で決済されていました！

楽天証券「楽天FX」・トレール注文決済時の約定レート

（出所：楽天証券「楽天FX」）

 ずっとチャートを見ていられないときでも、しっかりと相場を追従し、チャンスを逃さずに決済してくれるのは、助かりますよね。

 ちなみに、当記事の冒頭で少し触れた楽天証券のメタトレーダー4（MT4）口座、楽天証券「楽天MT4」でも同タイミングでトレール注文機能が追加されています。名称や仕様は多少異なっていて、こちらでは「トレーリングストップ注文」という名称で提供されていますので、気になる方は、ウェブサイトなどで併せてチェックしてみてくださいね。

初めて「楽天FX」で取引すると、最大20万円がもらえる！

 楽天証券「楽天FX」では、「楽天FX」で初めて取引を行う方を対象に、取引量に応じて300円～最大20万円がもらえる「初めての楽天FXキャンペーン」が実施されています！

 こちらのキャンペーンは期間が2つに分かれていて、第1弾はエントリー期間が2019年6月1日（土）0:00～6月30日（日）23:59、取引期間が6月3日（月）7:00～8月31日（土）5:55、第2弾はエントリー期間が7月1日（月）0:00～7月31日（水）23:59、取引期間が7月1日（月）7:00～10月1日（火）5:55となっています。

「初めての楽天FXキャンペーン」期間

 キャンペーンは第1弾、第2弾のどちらか1回しかエントリーできませんので、ご注意ください。当記事の公開は2019年6月末ですので、これから楽天証券「楽天FX」に新規口座開設する方は、第2弾の対象になりそうですね。

 対象期間中にキャンペーンへのエントリーと「楽天FX」での10万通貨以上の新規取引を行うと、取引量に応じて最大20万円がキャッシュバックされます。取引量とキャッシュバック金額の詳細は、下記のとおりです。

「初めての楽天FXキャンペーン」・キャッシュバック条件詳細

 取引量的には、一見ややハードル高めにも見えますが、取引期間が最大およそ3カ月間もありますので、気づけば条件をクリアしていた！ということもあり得るかも？

 まだ「楽天FX」の口座をお持ちでない方は、ぜひ、この機会を利用してみてはいかがでしょうか。

（※各種キャンペーンの詳しい条件、期間などについては、楽天証券のウェブサイトなどで必ずご確認ください。キャンペーン条件が変更されたり、キャンペーン期間が延長されたり、キャンペーンが終了したりすることなどがあります）

＞＞＞楽天証券「楽天FX」の最新スペック詳細はザイFX！の比較コンテンツをご覧ください

（ザイFX！編集部・上岡由布子）