■ECBとFRBは金融緩和に動いた
みなさん、こんにちは。
先週(9月9日~)から本日(9月19日)にかけては、ECB(欧州中央銀行)、FRB(米連邦準備制度理事会)、そして日銀と、重要な金融政策決定会合が開催されました。
まず、先週(9月9日~)開催されたECB理事会。
中銀預金金利を0.1%引き下げてマイナス0.5%とし、11月1日(金)から月額200億ユーロの債券購入を再開すると発表。
ECBは2019年と2020年の経済成長予測を下方修正し、2021年までのインフレ見通しを引き下げました。
ドラギ総裁は、リスクは依然として下方向にあると指摘。
ECBの債券購入の金額は、コンセンサスの300億ユーロまでとどかなかったのですが、基本、満額回答。
結果、ゴールドマン・サックスを筆頭に、米系参加者が想定していたとおり、ECB発表後は「バイ・ザ・ファクト」で、ユーロは買い戻し優勢となりました。
(出所:Bloomberg)
■FOMCでは2会合連続で利下げ決定
次は、日本時間、本日(9月19日)未明に発表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)。
FOMCは、FF金利(※)の誘導目標レンジを1.75~2.00%に設定し、従来から0.25%引き下げました。利下げは、これで2会合連続となります。
(※編集部注:「FF金利」とは、フェデラルファンド金利のことで、FFレートとも呼ばれる。米国の政策金利)
※誘導目標レンジの上限を掲載
(出所:Bloombergのデータを基にザイFX!が作成)
ただ、これはコンセンサスどおりで、問題は金融緩和が継続されるかどうかですが、その必要性を巡っては当局者の間で意見が割れているようです。
今回のFOMCでは、前回に続き、カンザスシティ連銀のジョージ総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁が金利据え置きを主張。
一方、セントルイス連銀のブラード総裁は0.5%の利下げを主張。
結果、ややタカ派なトーンで、米ドル/円は一時108.47円まで上昇。
ただ、108.50円というのは、今年(2019年)の米ドル/円の高値(4月24日)と安値(8月26日)の50%戻し(=108.43円)のレベルであり、本邦輸出企業がまとめて米ドル売りを置いているというウワサもあって上げ渋り。
(出所:TradingView)
そして、最後は…
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