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志摩力男の「マーケットの常識を疑え!」

米ドルは状況が落ち着けば下落していく…。
ゼロ金利は5年ぐらい続くのではないか?

2020年07月08日(水)17:40公開 (2020年07月08日(水)17:40更新)
志摩力男

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■香港国家安全法が施行。実は富裕層は歓迎

 今回のコロナショックと前回のリーマン・ショック、1つ決定的に違うことがあります。それは、「中国」の存在感です。

 GDPの規模において米国の3分の2程になってきましたが、14億人も人口を抱えていることもあり、事実上、世界最大の市場といえます。携帯電話や自動車販売数も米国を凌駕している状況です。

 直近では、香港国家安全法が施行され、多くの逮捕者が出ています

 香港の民主化運動に携わる人々は窮地に追いやられており、大変残念です。

【参考記事】
香港に衝撃!中国政府が国家安全法制定へ。なぜ中国は今、動いた? リスクオフになる?(5月27日、志摩力男)

 しかし、各国は「遺憾の意」を表明するだけで、事実上、中国の措置を認めてしまっています。

 香港は昔から、お金持ちほど中国政府に近い関係にあります。

西側メディアを見ていると、民主化の動きが潰されたという言い方しか見えませんが、富裕層は歓迎しています。

 HSBC銀行が中国政府を支持したということで非難されていますが、香港や中国における収益で銀行が成り立っている以上、致し方ありません。

■コロナを抑制できない米国、いち早く制圧した中国

香港は、このまま潰されてしまうのでしょうか

おそらく、そんなことはないでしょう。中国政府がテコ入れします

 「中国共産党の言うことを聞いていると、経済的には良いことがある」ということを、証明しようとするでしょう。

 つまり、香港の民主主義は潰されますが、資本主義は残るということです。

 今後、日本も含め、多くの国が強い中国と対峙しなければならなくなります。

 世界最大の中国市場へのアクセスを優先するのか、それとも民主主義の原則を守るのか。

 そして、中国経済が立ち上がってくると、欧州経済が復活します。欧州のブランド品・高級車を買うのは中国だからです。

【参考記事】
欧州の経済打撃は第二次世界大戦に匹敵か。イタリアを救うのは中国!? ギリシャ危機と同じ!?(4月28日、志摩力男)

 今は政治的に対立していますが、豪経済も中国によってうるおいます

 中国株式市場が急騰を始めましたが、コロナをいち早く克服した中国が経済活動の再開において、リードすることになりそうです。

上海総合指数 日足
上海総合指数 日足チャート

(出所:TradingView

コロナを抑制できない米国、いち早く制圧した中国。このコントラストが今後の世界経済に影響を与えそうです。

米ドル相場の大きな反転が、その意味でも近いと感じます。

【参考記事】
米ドル/円の戻りを慎重に売っていきたい。株価下落のトリガーは香港めぐる米中対立か(7月6日、西原宏一&大橋ひろこ)
米ドル/円は戻り売り継続! コロナ再拡大に香港情勢、トランプ劣勢報道など懸念増大…(7月2日、西原宏一)


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