クロス円中心の押し目買い継続。ただし、
上がったところを追いかけて買うのはＮＧ！

2020年09月03日(木)13:05公開 (2020年09月03日(木)13:05更新)

今井雅人

■米ドル安が進むなら、英ポンドや豪ドルに対してか

特にユーロ/米ドルは、毎週末に発表されるＩＭＭ（国際通貨先物市場）のポジション動向を見ると、投機筋の米ドルに対するユーロのネットロング（＝買い越し）ポジションが、過去に例がないほど溜まっていることがわかります。

ＩＭＭ（国際通貨先物市場）のポジション状況（ユーロ/米ドル） 8月25日時点

これだけ、ネットのロングポジションが積み上がっていると、さすがにここから上昇するのは難しいのではないかと思います。

逆に、英ポンドや豪ドルの方は、投機筋の米ドルに対するネットのロングポジションが、それほど積み上がっていませんので、米ドル安が進むとしたら、これらの通貨ペアの方が可能性は高そうです。

ＩＭＭ（国際通貨先物市場）のポジション状況（英ポンド/米ドル） 8月25日時点

ＩＭＭ（国際通貨先物市場）のポジション状況（豪ドル/米ドル） 8月25日時点

さて、トレードですが、相変わらず、クロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）を中心に、押し目買いを続けています。

【参考記事】
●アベノミクスの立役者、安倍総理退陣の可能性は低い。クロス円の押し目買い継続（8月27日、今井雅人）

これまで説明してきたように、英ポンドや豪ドルのロングポジションが積み上がっていないことを考慮すると、ユーロ/円より、英ポンド/円や豪ドル/円の方がおもしろそうです。

英ポンド/円は、140.00円を割り込むことはないとみていますので、140円台での買い戦略を考えています。当面の上限の目標は、145円あたりかなと思っていますが、時間はかかりそうです。

英ポンド/円日足

（出所：TradingView）

豪ドル/円も、78円台に乗ったあと、77円台に反落していますが、これも77.00円前後は、良い買いのチャンスではないかと考えています。目標は80円かなと、思っていますが、英ポンド/円同様、しばらく時間はかかりそうです。

豪ドル/円日足

（出所：TradingView）

いずれにしても、一気にクロス円が上昇していくような展開ではなく、波を打ちながら、上昇していくと思いますので、上がったところを追いかけて買わないように気を付けたいと思います。

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