■安倍総理の体調が日本中で話題に
現在、永田町だけではなく、日本中で安倍総理の体調について、話題となっています。
明日、8月28日(金)に、安倍総理本人が記者会見をするそうなので、そこである程度、わかるとは思いますが、現在、流れている説は、大きく言って以下の2つです。
1. 持病の潰瘍性大腸炎が悪化しているのは事実。しかし、今回、新しい治療方法、新しい処方箋を担当医と相談中で、安倍総理は今後も総理を続投する
2. 持病の潰瘍性大腸炎の悪化がひどいため、近々、代わりの人に総理の座を譲る(臨時代理、あるいは退陣)
永田町界隈の情報や、冷静な分析からは、1の可能性のほうが高いと思います。
しかし、もしものこともありますので、仮に2だったとしたら、市場にどういう影響が出るかを考えておきたいと思います。

日本中で安倍総理(写真左)の体調が話題になっており、8月28日(金)の安倍総理本人による記者会見が注目されている。今井氏は、安倍総理が今後も総理を続投する可能性の方が高いと想定しているが…。写真は2018年3月に撮影されたもの。写真右は麻生副総理兼財務相 (C)Bloomberg/Getty Images
■もし、安倍総理が辞めれば株安・円高に
結論から言えば、一時的だとは思いますが、日本株安・円高になるということです。
実際の効果がどうだったかはさておき、市場はやはり、アベノミクスで日本経済は立ち直った、というイメージを持っています。

(出所:TradingView)

(出所:TradingView)
ですから、その立役者であった安倍総理が辞めるとなれば、当然、日本経済への先行きは大丈夫か? という懸念が広がり、市場はリスクオフの反応をすると思います。
米ドル/円で考えてみると、おそらく、2~3円の下落(米ドル安・円高)になる可能性が高いのではないでしょうか。
■ただし、金融市場へのインパクトは限定的か
しかし、次の人も、かなり安倍政権の経済政策を継承するということがわかってくれば、市場はまた落ち着きを取り戻してくるでしょう。日本株の下落・円高の流れから反転して、株も上昇し、為替も円安となり、元の方向に戻っていく、こういう反応をすると思います。
そもそも、2のシナリオになる可能性自体が、かなり低いとは思いますが、一応、頭に入れておくと良いと思います。
■今週は、パウエルFRB議長の講演も注目材料に
さて、今週(8月24日~)はもう1つ、市場が注目しているイベントがあります。
それは、27日(木)にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が、「ジャクソンホール会議」と言われている、米カンザスシティ連銀主催の経済シンポジウムで行う基調講演です。
この講演では、「FRBによる金融政策の枠組みの見直し」というテーマで、議長が話しをする予定です。

今年はオンラインでの開催となったジャクソンホール会議で、8月27日にパウエルFRB議長が「FRBによる金融政策の枠組みの見直し」というテーマで講演を行う (C)Bloomberg/Getty Images News
ここで、今までの金融政策を今後、どう見直していくかについて話しをするという観測が広がっているのですが、たとえば…
「今後、インフレがこれまでの目標であった2%を上回ることがあっても、あまり気にせず、柔軟に金融政策を行うことをはっきりと述べたりすると、金融緩和が長期化するという思惑から米ドル安が進むのではないか」
というのが、市場関係者の大方の見方です。基本的には、私も、その見方には賛同します。
【参考記事】
●ユーロ/円などの戻り売りが良さそう! ジャクソンホールまでは調整しやすいか(8月24日、西原宏一&大橋ひろこ)
●米株高止まらず、次の大幅調整いつ? ジャクソンホールFRB議長発言に注目。(8月27日、ZERO)
■米ドル頭打ちの見方は、やはり正しかった
しかし、すでに、ほかのFRBメンバーからも、同様の発言が出てきていますし、パウエルFRB議長が市場が期待している以上のことを言わない限り、市場の反応も限定的なのではないでしょうか。
米ドル/円やユーロ/米ドルの最近の動きを見ている限り、米ドル安も、やや頭打ちではないかという、これまでの自分の見立てが正しいのではないかと、確信を深めています。
【参考記事】
●なぜ、米ドル安の長期化を予想する人が増えたのか? 米ドル安第2弾は本格化しない(8月20日、今井雅人)
●予想を超えた米ドル安の背景を整理。ここからの米ドル安は、あまり想像できない(7月30日、今井雅人)

(出所:TradingView)

(出所:TradingView)
期待以上の発言がない限り、大きな動きにはならないと思います。
■英ポンド/円、ユーロ/円、豪ドル/円の押し目買い継続
個人的には、レンジ相場の中で、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の英ポンド/円、ユーロ/円、豪ドル/円などでの押し目買いを続けていますし、今後も続けたいと考えています。

(出所:TradingView)

(出所:TradingView)

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米ドル/円は、安倍総理が辞めない限り、105.50~106.50円を中心とした、狭いレンジが続くと考えています。

(出所:TradingView)
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