■9月16日のFOMCで、フォワードガイダンスの変更は?
先週(9月7日~)、ECB(欧州中央銀行)理事会が開催されました。
「ユーロ相場の水準についてコメントしない」とのラガルド総裁の発言を、市場はユーロ高容認と受け止め、ユーロ/米ドルは直後に1.19ドル台を回復しています。

(出所:TradingView)
ところが、ラガルドさんは週末にユーロ高は困るといった趣旨の発言をしてもいます。
再浮上したノーディール・ブレグジットの懸念は、ユーロも押し下げるでしょうし、ユーロ/米ドルは当面、上値が重いのではないでしょうか。
9月16日(水)はFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が公表されます。
フォワードガイダンスを変更するのかどうか。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、「緊急な必要性はない」と話しています。
何も変更がないと、失望での米ドル買いが出てくるかもしれませんね。
9月17日(木)には日銀金融政策決定会合もありますが、こちらはノーイベントでしょう。
■英ポンドの戻り売り! ノーディールでの下落余地は大きい
為替に直接関係はないですが、イスラエルがUAEに続き、バーレーンとも国交正常化で合意しました。
仲介したのは、トランプ米大統領。
中東和平への大きな一歩となる、ノーベル平和賞レベルの偉業です。
【参考記事】
●豪ドル/米ドルを押し目買い! バフェットも注目のゴールドより先に、豪ドルが動き出す(8月17日、西原宏一&大橋ひろこ)
原油市場は、9月に入り軟調な動きが続いていますが、注目は9月17日(木)に開催されるOPECプラス(※)の合同閣僚監視委員会(JMMC)。
各国が減産を遵守しているかどうか、確認するための会合ですが、減産遵守を強調する声明を出して、下落を食い止めようとする可能性があります。
(※編集部注:「OPECプラス」とは、OPEC(石油輸出国機構)にOPEC非加盟の主要産油国を加えた枠組みのこと)

(出所:TradingView)
いずれにせよ、マーケットの注目は英ポンド。
ボリスのウルトラCで反転すれば即カットするつもりで、英ポンド/円や英ポンド/米ドルを戻り売りすればいいのではないでしょうか。
ノーディールとなったときの下落余地は大きく、リスクリワードのいいトレードになると思います。

(出所:TradingView)

(出所:TradingView)
(構成/ミドルマン・高城泰)
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