■2つの注目材料を前に、多くの通貨ペアが横ばい
市場の注目材料は、米大統領選とブレグジット(英国のEU離脱)です。
【参考記事】
●米大統領選とは? 制度のしくみや特徴、米ドルなどの為替相場や株価への影響を解説
●ブレグジット=英国のEU離脱とは? 欧州連合離脱の経緯、離脱までの過程を解説
この2つの重要なイベントがあるため、新たにポジションを積み上げていくような時期ではなく、そのため、日足チャートでは多くの通貨ペアが横ばいとなっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
■ブレグジット交渉は継続へ。合意なら英ポンドは上昇
10月15日(木)は、ジョンソン英首相が決めた、ブレグジット交渉の期限でした。
ジョンソン英首相は、これを過ぎれば交渉はしないとしていたため、重要な期限となりましたが、結果的には交渉を打ち切ると発言しなかったため、協議の継続となりました。
あくまでも、ジョンソン英首相の交渉術の1つだったことになります。

自身が決めたEUとのFTA(自由貿易協定)などに関する協議の妥結期限である10月15日が到来しても、交渉の打ち切りを示唆しなかったジョンソン英首相。バカラ村氏は、ジョンソン英首相の交渉術の1つだったと指摘 (C)Justin Sullivan/Getty Images
これで、数週間の協議延長となりましたが、英国側もEU(欧州連合)側も、これ以上の歩み寄りが見られず、しかも欧州では新型コロナウイルスの感染が拡大していることもあって、ブレグジット交渉に時間を割くのも難しい状況だと思います。
ただ、ここで合意しなければ、新型コロナウイルスで景気が悪くなっているところに、さらに、景気を悪くさせることになります。
そう考えると、合意すべきだと思いますので、そのときは、英ポンドも上昇すると考えています。
【参考記事】
●注目はブレグジット交渉! FTAの協議合意なら英ポンド/米ドルは1.34ドル台到達か(10月13日、バカラ村)

(出所:TradingView)
■英国人の高いプライドが合意なき離脱を選択させる!?
気になる点としては、英国人はプライドが高い人が多い印象なので、交渉で折れるぐらいであれば、合意なき離脱を選択するのではないかということです。
そうであれば、合意するにはEU側の歩み寄りが必要になります。
合意なき離脱になる可能性は低いと考えていますが、まったくゼロではないと思います。
もし、合意なき離脱となれば、英ポンドは急落すると思います。
そのときは、英ポンド/円での下げが大きくなるのではないかと考えています。

(出所:TradingView)
基本的に、メインのシナリオは、期限ギリギリで合意するのではないかという考えのままのため、英ポンドは上昇すると考えていますが、ジョンソン英首相の瀬戸際外交は、まだ続くと思いますので、合意するまでは英ポンドの乱高下が続くことになります。
【参考記事】
●英ポンドは、どう動く!? ブレグジット移行期間終了に向けた予想シナリオとは?(9月23日、志摩力男)
米大統領選の方は、10月22日(木)…
【注目情報】
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ロビンスカップ・ジャパンFX2017(Robbins World Trading Championship)優勝で高い実力を見せつけたカリスマ個人トレーダー・バカラ村氏。彼の相場予測&トレードが毎日配信される、有料メルマガ「バカラ村のFXトレード日報!(月額:5,060円(税込))」はザイFX!がお届けしている有料メルマガです。
「バカラ村のFXトレード日報!」では個人トレーダー目線で初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスや相場分析などを、メルマガでご覧いただけます。
「バカラ村のFXトレード日報!」は、登録後10日間は無料解約可能なので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)