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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドルの本格的な上昇は難しそうだが、
リスク選好の資源国通貨買いも正しくない!?

2010年04月16日(金)16:48公開 (2010年04月16日(金)16:48更新)
陳満咲杜

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■ドルインデックスはこのあたりで頭打ちとなるか!

 このコラムでも指摘してきたように、本質的には、ギリシャ問題が「鏡」であれば、そこに映されたのは英国や米国の将来像であって、米ドル売りはリスクテークではなく、リスクそのものを敬遠する流れとしてとらえるべきであろう「ガイトナー財務長官の発言は信用できず! 米国は「AAA」の格付けを失う可能性も…」を参照)

 ユーロにしても、英ポンドにしても、あまりにも悪材料であふれ過ぎたため、リスク回避先として、加ドルや豪ドルといった通貨が選ばれたと思われる。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/加ドル 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/豪ドル 日足

 従って、この先は、米ドル/加ドルが底打ちしてドルインデックスの方向に追随してくるというよりも、ドルインデックスが米ドル/加ドルの方向に追随してくる可能性が高い

 つまり、ドルインデックスはこのあたりで頭打ちとなるか、上昇が続くとしても上値余地が限られ、いずれ反落してくる可能性が高いと筆者は見ている。

 米ドル/加ドルがドルインデックスをリードして下落し、その後、ドルインデックスが追随してくるといった局面は、2005年11月後半のケースが典型だ。その間の両者のかい離とそれが解消する流れは、今回も再現されるだろう。

■ドルインデックスが米ドル/加ドルに追随してくる

 では、その時期はいつになるか?

 筆者は、5月あたりがもっとも有力だと見ている。

 過去のケースを振り返ると、米ドル/加ドルが2007年11月6日に底打ちした後、5カ月間のタイムラグをおいて、ドルインデックスが2008年3月7日に安値をつけたことがあった。

 このことを考慮すると、今回の局面では同じタイムラグで、逆のパターンを示すのではないかと思っている。

 つまり、2009年11月24日に底打ちしたドルインデックスが5カ月間のタイムラグをおいて頭打ちとなり、米ドル/加ドルの方向に追随してくるということだ。

 ただし、それは米ドル/カナダドルが底打ちして上昇に転じるといった意味ではなく、あくまで、かい離の状況が解消に向かうということになるだろう。

 当然のように、米ドル/加ドルはこれからモメンタムが低下するものの、ベア(弱気)トレンドが続く可能性は高い。米ドル/加ドルの本格的な底打ちは2012年以降となるだろう

 ドルインデックスの反落は、ユーロの安定なしでは成り立たない。ドイツの経済学者が「ギリシャを支援すれば、ドイツ政府を憲法裁判所に提訴する」といった話が連日にわたって新聞紙面を飾る現時点で、その信ぴょう性が低いことは承知している。

 実際、欧米の有力銀行をはじめ、機関投資家は相次いで米ドルのターゲットを引き上げている。

 だが、相場と16年間つき合ってきた筆者から見れば、このような時期こそ冷静に相場の本流を見極めるべきだ。そのあたりの話はまた次回!
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