昨日は東京時間に金融当局の3者会談が、さらなる円安阻止に対する口先介入ではないというコメントが出てきた。それで売りづらくなっていたドル円がいきなり盛り上がってきて、再び140円台を目指す展開となってきた。これは簡単に140円台に乗せて、そのまま上がっていってしまうのではないかと思われた。それは140円台では実弾介入しないと表明したようなものだからだ。
私もドル円を買ってみた。しかし140円台ではオプションのストライクなども多数、存在していたようでもあり、140円ちょうどはとても重たかった。やられた訳ではないがトップがあまりにも低かったため、逃げ遅れてしまい、同値近辺でしか売ることができなかった。果たして140円台は重いのか、それがニューヨーク時間にかけて、しっかりと見極めたいポイントとなった。
そのドル円だったが、欧州時間からダウンターンした。材料として目立ったドル売りの要因が出ているわけではない。短期的な需給とポジションの偏りによるものだと思われるが、ドル円は139円台のローまで下げてきて米指標を迎えることとなった。
ADP雇用指数では事前予想よりも大きな就業者数が示された。これは金曜日の雇用統計にも上っ放れる可能性をもたらす。その後ISM製造業の景況指数が悪かったので、ドル売りの流れとなり、ドル円は138円台に突っ込んだ。ユーロドルにもドル売りは波及し、ちょっと私が想定していた展開とは違うものとなった。
今晩は雇用統計。就業者数は18万から20万人の増加が見込まれているが、それが上振れするかもしれない。また上振れしたところで、次回のFOMCでの利下げ一旦停止のビューには変更を迫られないだろう。従ってドル金利には波乱は少ないように見受けられる。しかしドル円をはじめ、ドル相場には底堅さを取り戻す契機になるかもしれない。
日本時間 15時00分
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