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 今週は経済指標が異様に注目を集めている。それは先月の第１週にもマーケットに大きなインパクトを与えたからだ。なかでも雇用関連のデータは最大の関心事である。FRBの目標がインフレから雇用、景気にシフトしたとパウエル議長も明言しているからだ。

 その雇用データの一つである求人指数が昨日は発表された。コロナ禍以降に膨らんだ求人件数も、今年に入って落ち着きを示し始めている。それが昨日の発表分では事前の予想を下回ったのだ。金曜日の雇用統計をうらなう上でも、このデータの傾向は無視しがたい。マーケットは少なからずリスクオフの方向に傾いた。

 ドル円は下げ傾向を強めてはいるが、ドル円をストレートで取りにいくのは難しい。うまくは入れないと、損切ることになる。そこでユーロ円で持った方が持ち心地が良いのではないかと思い、ちょうど160円の大台を割りそうなこともあり、こちらのほうをウオッチすることにした。

 カナダ中銀が25ベーシスの利下げをやった頃、ユーロ円が15円ちょうを割り込んできた。そこで私も売り参戦。下げるペースはかなり遅かったものの、かなり一方的な下げに見舞われた。利食いするためだから、ずっとPC画面に張り付いて見ていないといけない。これが機械的に置いておけばいい損切り注文とは違うところだ。

 早朝までユーロ円のショートを抱えて待っていたが、ついに時間切れと言うことにして買い戻すことにした。159円台の前半だったが、その時点までは最安値圏。しかし買い戻した後にバリューデイトが変わった直後にユーロ円は一段安。そして158円台まで突っ込んだ。無念。

 昨日は米求人数が予想よりも大きく下ブレしたということで、ドル売りに傾くなかユーロドルが堅調だったことがユーロ円のしぶとさを保つことにもなった。今晩もADP雇用、失業保険、ISM非製造業と明日の前哨戦ともなるデータが出てくる。明日へ向けてかなり神経質な動きとなりそうだ。

日本時間 16時00分

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