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米ドル/円が急落! ただし、まだ円高というほどの市況ではない
円は急騰してきた。
米ドル/円は、9月2日(水)~3日(木)にかけて一時4円程度の下落を果たし、ユーロ/円など主要クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)も連動して大幅下落した。

(出所:TradingView)
円高の理由に関して、巷では大きな話題となっており、また後講釈が得意なセンセイたちは饒舌に語っているようなのでここでは省くが、円高は自然の成り行きであることをもう1回強調しておきたい。
言ってみれば、理由はどうであれ、相場の内部構造に沿った形で円高の方向に寄与したにすぎない。
本当のところは、円高という単語も使いたくない。なぜなら、歴史的と言えるほど、行きすぎた円安に対する修正の始まりにすぎないから、円高というほどの市況ではないからだ。
ただし、今回1つだけ注意が必要だと思う。それはほかならぬ、介入があったかどうかだ。
仮に介入があった場合、現在までの値動きは一時的に留まり、また円が売られる可能性があるが、逆に介入がなかった場合、円安に対する修正が進行しており、値動き自体も本物である、と思われる。
筆者の経験から言えば、今回は介入がなかったと思う。介入があった場合は、より痕跡を残すというか、感覚ではわかるものだが、今回はそのような気配を感じなかったので、ショート筋の買い戻しが主因だと推定できる。
ヘッジファンドの持ち高は、大幅な円の売り越しで巻き戻しを危惧!
円の一段高をもたらすには十分といえる
日米ともに利上げ観測があったが、日本の場合は今月(9月)利上げ必至、そして利上げ継続の観測が強まる。米国の場合は逆に利上げ観測の後退というか、定かではないので、円売りポジションを持つ投機筋のご都合が芳しくなくなってきた。
そして、日経新聞にもあったように、米ドル/円が200日移動平均線(200日線)が位置する158.42円を大きく割り込んだ(執筆中の現時点で一時155.30円まで下落)ことで、円キャリートレードはポジションの解消を迫られた。
ヘッジファンドの持ち高は、なお大幅な円の売り越しとなっているため、巻き戻しが危惧される。その規模について、ブルームバーグの最新記事では16兆円程度とされているから、円の一段高をもたらすには十分だと思う。

(出所:TradingView)
だからこそ、円はさらに買われるだろう。
介入なしの上に、円の上昇が次なる円の上昇を促すから、トレンドそのものである。
相場の自己実現性から考えて、いったんトレンドが形成されたら、トレンド自体がトレンドを強化していき、また大きなモメンタムを伴うから、円高があるならむしろこれからだと覚悟すべきだ。
米ドル/円高値更新は究極の「ダマシ」! 10月末までに142円~146円程度まで円高になっても驚かない
もちろん、テクニカル上の視点から見た場合、より明白な結論が出せる。
昨日(9月3日)Xにて以下のつぶやきを書いたので紹介したい。荒い見方だが、効く可能性が高いから、無視できない。
立派な三尊・・・成立しそうなので、風見鶏らの後解釈、これからかな。(笑)#fx #ドル円 #週足 pic.twitter.com/bjyJ1l0otl
— 陳まさと@プライスアクション (@chinmasato) September 3, 2026
ちなみに、いわゆるファンダメンタルズ上の理由を並べて、円安が「構造的」と論じる方が多いが、筆者の経験上、ファンダメンタルズよりテクニカル上の「構造」の方がはるかに重要で、またこれからの値動きを決定する要素として有効だ。
「構造的」といえば、米ドル/円が示している「三尊天井」を決して軽視すべきではなかろう。円売りポジションをなおお持ちの方は、今だからこそ、リスクコントロールを優先した方が良いかと思う。
筆者は本コラムにて繰り返し、米ドル/円の内部構造を分析してきたから、重複をしたくないが、今年(2026年)の、2024年高値に対する一時の高値更新自体が、究極の「ダマシ」のサインであったことをもう1回強調したい。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円が165円を突破するのは難しいとみる! 金利差で考えれば近年の円安の進行は異例で、正当化できない。日米が連携した為替介入は、効いてくるはず(2026年7月31日、陳満咲杜)

(出所:TradingView)
要するに、サイクル論の視点では、本来2024年高値をもって米ドル/円はすでにトップアウトしたはずだったが、高市政権の誕生で今年(2026年)、再度、高値更新を果たした。
しかし、目先までの反落は、先月(8月)の陽線を否定しているのみではなく、7月の大陰線を踏襲する値動きとみればわかるように、7月の高値更新が大きな「ダマシ」のサインと化したわけだ。

(出所:TradingView)
テクニカルの世界では、「ダマシ」ほど正確なサインはない、という言い方がある。換言すれば、相場参加者の大半が「騙された」と気づく時、一斉に反対の方向へ走るから、今度はその方向へ相場が大きく動く公算が大きい。
前述のように、相場におけるトレンドは、自己実現というか、自己強化する習性があるから、いったん円高の方向へ走り出したら、激しく動く可能性が大きい。だからこそ、少なくとも10月いっぱいまで、強い円高の進行を警戒しておきたい。
最後に、ターゲットも予測しておこう。10月末までに142円~146円程度までの円高となっても筆者は驚かない(笑)。

(出所:TradingView)
もちろん最大の予測であって保証はないが、その根拠についてまた次回書きたい。市況はいかに。













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