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米ドル/円は、一時153円の大台を割り込んだ。投機筋は円売りに傾いているが、筆者はさらなる円高の進行を確信!
「私が胴元だ」とか、米財務長官はまたすごいことを言い出し、円安をけん制している。賛否両論だが、筆者は格好いいと思う。何しろ米財務長官だから、傲慢と受け止められるくらいの覇気がないと…。
何しろ、ヘッジファンドをはじめ、投機筋の面々がなお円売りに傾いている模様だ。米ドル/円はいったん153円の大台割れがあったが、押し目買いの好機(円売りの好機)と捉える方がなお多いのも想像がつく。

(出所:TradingView)
というのも、政府の介入は効かないと言われており、その上、たとえ米財務長官でも相場をコントロールできない、といった「正論」が受け入れられやすく、円安は構造的、宿命的という考え方のほうが支配的だからだ。
だからこそ、筆者はさらなる円高の進行を確信している。
なぜなら、相場における歴史的な転換点において、常に少数派が正解だったことを歴史が教えてくれている。その上、歴史の勉強をすればわかるように、歴史から教訓を汲めないのが人間だ。歴史が繰り返される所以でもある。
米ドル/円の142円~146円というターゲットをJPモルガンも提示。「円高」はどこまで進む?
さて、円高はどこまで進むか。
目先は、再度153円の節目割れの有無で、その後は150円の心理的大台を維持できるかどうか、といったステップを踏んだ見方はもちろん問題ないが、予想として「つまらない」上、インパクトが足りない(笑)。したがって、筆者は、前回のコラムにて142円~146円というターゲットを提示していた。
【※関連記事はこちら!】
⇒米ドル/円が142円~146円程度まで下落しても驚かない!円高の方向へ走り出したら、激しく動く可能性が大きい。2026年10月いっぱいは、強い円高の進行を警戒!(2026年9月4日、陳満咲杜)
JPモルガンさんは筆者の文章を覗き見たかもしれない(もちろん冗談!)が、同じ日にて上記の見方を披露し、まったく同じターゲットを提示していた。
「JPモルガンは、円売りポジションが16兆-17兆円残っていると推計。これが完全に巻き戻された場合、ドル・円は理論上142-146円まで下落する可能性があるとしている」....ターゲット同じでも自分は違う計算式,来週のコラムにて開示^_^ #fx #円高#Yahooニュースhttps://t.co/UinOChI8ox
— 陳まさと@プライスアクション (@chinmasato) September 5, 2026
しかし、筆者と決定的な違いもあった。その文章の最後にこう書かれているからだ。
一方、JPモルガンはGPIFと日銀を巡る期待はともに「やや行き過ぎ」と指摘。現時点では、米ドル・円が想定レンジである155-165円を大きく下回る可能性は低いとみている
(出所:Bloomberg)
要するに、同じターゲットの提示があっても、筆者は確実視していたのに対して、JPモルガンさんは9月5日(土)の時点であくまで「サプライズ」として提示していた。
「言ったもん勝ち」と揶揄されるかもしれないが、本コラムをずっと見てくれたらそう思わないだろう。なぜなら、筆者は一貫して円安の行きすぎを指摘してきており、風見鶏とは根本的に違うことを、本コラムの読者はよく知っていると思うからだ。
米ドル/円は、20円~22円程度の下落を予想できる
相場のことは相場に聞く。
米ドル/円の月足を見ればわかるように、7月は大陰線をつけて頭打ちを示し、7月高値から下落してきた。
では、過去の例では、いったん月足が陰線をもって頭打ちを果たしたら、どれぐらいの下落幅を達成したか調べるべきだ。
現在に近い順にみると、2025年1月高値の158.89円~同4月安値の139.88円まで約19円の下落幅だった。
続いてその前では、2024年7月高値の161.95円~同9月安値の139.57円まで約22円の下落幅だった。
さらに、2022年11月高値の148.83円~2023年1月安値の127.22円まで約22円に近い下落幅を記録し、2022年10月高値(151.96円)から計算したら、25円に近い下落幅にも達していた。すべて3~4カ月以内に達成した下落幅だ。

(出所:TradingView)
今年(2026年)の高値(7月)は164円だったので、平均20円~22円程度の下落幅で計算、また4カ月の期間と想定した場合、誰でも142円~146円といったターゲットを計算できるだろう。日米利上げ云々のファンダメンタルズの視点も悪くないが、このような前例を踏まえた計算のほうがよりシンプルでわかりやすいかと思う。
相場は複雑でシンプルだ。複雑と思えばものすごく複雑になるし、シンプルに捉えたらごくシンプルだ。筆者がシンプルに捉えたいのは、ほかならぬ、風見鶏のような見苦しい解釈をしたくないからだ…市況はいかに。





















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