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2019年09月13日(金)のFXニュース(3)
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2019年09月13日(金)09時04分
ドル円108.14円前後、日経平均株価は21907.83円で寄り付き
ドル円は、日経平均株価が前日比148.22円高の21907.83円で寄り付いたものの、108.14円前後で伸び悩む展開。108.20円にはドル売りオーダー、超えるとストップロス買いが控えている。ダウ先物は+16ドル前後、米10年債利回りは1.77%台で推移。
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2019年09月13日(金)08時35分
ドル円108.18円前後、SGX日経225先物は21690円で寄り付き
ドル円は108.18円付近で推移。シンガポール取引所(SGX)の日経225先物(期近限月)は、大阪夜間終値(21660円)に比べ30円高の21690円でスタート。
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2019年09月13日(金)08時13分
ドル円108.19円付近で堅調、108.20円にはドル売りオーダーとストップロス
ドル円は108.19円付近で堅調推移。108.20円にはドル売りオーダー、超えるとストップロス買いが控えており、買い仕掛けに要警戒か。108.30-50円にも断続的にドル売りオーダーが控えている。
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2019年09月13日(金)08時05分
東京外国為替市場概況・8時 ドル円、小高い
13日の東京外国為替市場でドル円は小高い。8時時点では108.15円とニューヨーク市場の終値(108.10円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。トランプ米大統領が「中国との完全な合意を望む。暫定も検討する」と発言したことを受けて時間外のダウ先物は上昇し、ドル円もつれる形で一時108.19円と昨日高値に面合わせした。本日は3連休前の実質5・10日(ゴトー日)とあって仲値にかけた実需勢のフローに注意が必要か。
ユーロ円は小動き。8時時点では119.60円とニューヨーク市場の終値(119.61円)と比べて1銭程度のユーロ安水準だった。昨日は乱高下したこともあり、早朝のオセアニア市場では119.60円台を中心に様子見ムードが広がっている。
ユーロドルはもみ合い。8時時点では1.1058ドルとニューヨーク市場の終値(1.1065ドル)と比べて0.0007ドル程度のユーロ安水準だった。
本日これまでの参考レンジ
ドル円:108.07円 - 108.19円
ユーロドル:1.1058ドル - 1.1068ドル
ユーロ円:119.58円 - 119.71円Powered by DZHフィナンシャルリサーチ -
2019年09月13日(金)08時02分
NY市場動向(取引終了):ダウ45.41ドル高(速報)、原油先物0.68ドル安
【 米国株式 】 前日比 高値 安値 ↑ / ↓
*ダウ30種平均 27182.45 +45.41 +0.17% 27306.73 27105.01 22 8
*ナスダック 8194.47 +24.79 +0.30% 8243.80 8176.73 1313 1230
*S&P500 3009.57 +8.64 +0.29% 3020.74 3000.92 287 215
*SOX指数 1610.79 +4.60 +0.29%
*225先物 21660 大証比 +30 +0.14%【 為替 】 前日比 高値 安値
*ドル・円 108.12 +0.30 +0.28% 108.19 107.52
*ユーロ・ドル 1.1063 +0.0053 +0.48% 1.1087 1.0927
*ユーロ・円 119.63 +0.91 +0.77% 119.82 117.56
*ドル指数 98.37 -0.28 -0.28% 99.10 98.19【 債券 】 前日比 高値 安値
* 2年債利回り 1.72 +0.05 1.73 1.63
*10年債利回り 1.77 +0.03 1.80 1.67
*30年債利回り 2.26 +0.04 2.28 2.14
*日米金利差 1.98 +0.24【 商品/先物 】 前日比 高値 安値
*原油先物 55.07 -0.68 -1.22% 56.34 54.00
*金先物 1506.5 +3.3 +0.22% 1532.2 1496.8
*銅先物 264.1 +2.7 +1.01% 266.8 259.0
*CRB商品指数 174.46 +0.73 +0.42% 174.49 172.20【 欧州株式 】 前日比 高値 安値 ↑ / ↓
*英FT100 7344.67 +6.64 +0.09% 7369.34 7303.17 54 43
*独DAX 12410.25 +51.18 +0.41% 12471.83 12311.81 18 12
*仏CAC40 5642.86 +24.80 +0.44% 5667.46 5596.37 28 12Powered by フィスコ -
2019年09月13日(金)08時00分
世界各国通貨に対する円:対ドル0.27%安、対ユーロ0.76%安
現在値 前日比 % 前日終値
*ドル・円 108.11円 +0.29円 +0.27% 107.82円
*ユーロ・円 119.62円 +0.90円 +0.76% 118.72円
*ポンド・円 133.31円 +0.41円 +0.31% 132.91円
*スイス・円 109.17円 +0.58円 +0.54% 108.59円
*豪ドル・円 74.22円 +0.22円 +0.30% 74.00円
*NZドル・円 69.29円 +0.16円 +0.23% 69.13円
*カナダ・円 81.84円 +0.12円 +0.14% 81.72円
*南アランド・円 7.41円 +0.06円 +0.87% 7.35円
*メキシコペソ・円 5.56円 +0.03円 +0.62% 5.53円
*トルコリラ・円 19.08円 +0.34円 +1.80% 18.75円
*韓国ウォン・円 9.14円 +0.08円 +0.92% 9.06円
*台湾ドル・円 3.48円 +0.02円 +0.68% 3.46円
*シンガポールドル・円 78.59円 +0.42円 +0.54% 78.17円
*香港ドル・円 13.82円 +0.06円 +0.45% 13.76円
*ロシアルーブル・円 1.67円 +0.02円 +1.30% 1.65円
*ブラジルレアル・円 26.60円 +0.09円 +0.35% 26.51円
*タイバーツ・円 3.55円 +0.02円 +0.66% 3.53円
年初来騰落率 過去1年間での高値/安値 昨年末終値
*ドル・円 -1.44% 114.55円 104.46円 109.69円
*ユーロ・円 -4.94% 133.13円 115.87円 125.83円
*ポンド・円 -4.69% 149.72円 126.55円 139.87円
*スイス・円 -2.19% 118.06円 105.92円 111.62円
*豪ドル・円 -4.00% 84.03円 69.97円 77.31円
*NZドル・円 -5.99% 78.86円 66.32円 73.71円
*カナダ・円 +1.77% 89.22円 76.98円 80.41円
*南アランド・円 -2.93% 8.36円 6.78円 7.63円
*メキシコペソ・円 -0.36% 6.16円 5.19円 5.58円
*トルコリラ・円 -7.72% 22.05円 16.51円 20.68円
*韓国ウォン・円 -7.07% 10.28円 8.59円 9.84円
*台湾ドル・円 -2.90% 3.74円 3.33円 3.59円
*シンガポールドル・円 -2.34% 83.32円 75.04円 80.48円
*香港ドル・円 -1.35% 14.61円 13.32円 14.01円
*ロシアルーブル・円 +5.32% 1.76円 1.52円 1.58円
*ブラジルレアル・円 -5.81% 31.33円 25.22円 28.24円
*タイバーツ・円 +4.65% 3.57円 3.26円 3.39円Powered by フィスコ -
2019年09月13日(金)08時00分
東京為替見通し=ドル円、米中通商「暫定合意」への思惑から堅調推移か
12日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは、欧州中央銀行(ECB)理事会で金融緩和が打ち出されたことで1.0927ドルまで下落後、金融緩和への懐疑的な見方が広がり1.1087ドルまで反発した。
ドル円は、ユーロ円の下落に連れ安となり107.52円まで下落後、「トランプ米政権は中国との貿易交渉で暫定的な合意を検討」との報道を受けて108.19円まで反発した。本日の東京市場のドル円は、米中の「善意」による「暫定合意」への期待感を受けたリスクオンムードを背景に底堅い展開が予想されるものの、来週17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)、18-19日の日銀金融政策決定会合、米中実務者通商協議への警戒感から上値は限定的か。
来週の米中実務者通商協議では、「善意」による「暫定合意」への期待感からリスクオンムードが高まっている。
中国側は、9月17日付けで米国からの輸入品への関税免除対象を拡大し、米農産物輸入の再開を企業に容認することを検討している、と報じられている。
トランプ米大統領も、「劉鶴中国副首相の要請により、中国が10月1日に建国70年を祝うことで、『善意(goodwill)の意思表示』として2500億ドル相当に対する25%から30%への5%の追加関税率引き上げを10月15日まで延期する」とツイートしている。
政治家に望み得る最大の美徳は偽善である、と言われるが、米中政治家の「善意」の応酬の真相を見極めていくことになる。
トランプ米政権は、中国に限定的な貿易合意案を提示することを協議している模様で、知的財産や農産物購入に関する中国の約束を取り付ける代わりに、一部関税の発動を延期、あるいは撤回する「暫定合意」が目論まれている、と報じられた。
ムニューシン米財務長官は「暫定合意案」はない、と発言したが、トランプ米大統領は「中国との完全な合意を望む。暫定も検討する」と述べており、本日も米中の要人発言に要警戒となる。
米中実務者通商協議でのリスクシナリオは、ムニューシン米財務長官が為替相場と為替操作を協議すると述べていること、トランプ米大統領が香港問題を俎上に上げていることなどが挙げられる。
17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の第2次追加利下げが織り込み済みだが、トランプ米大統領はマイナス金利を要請していることで、FOMC声明やパウエルFRB議長の会見で年内の利下げの射程を見極めることになる。
18-19日の日銀金融政策決定会合では、黒田日銀総裁がマイナス金利の深堀りを示唆したことで、追加緩和への期待感が高まっていることが円安要因となる。
ドル円のテクニカル分析では、8月26日に年初来安値104.46円を付けてダブル・ボトム(104.87円・104.46円)を形成し、陽線新高値7手で三役好転の強い買いシグナルが点灯している。Powered by DZHフィナンシャルリサーチ -
2019年09月13日(金)07時50分
NY金先物は小幅続伸、ECBによる追加緩和策で一時1532.20ドルまで上昇
COMEX金12月限終値:1507.40 ↑4.20
12日のNY金先物12月限は小幅続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比+4.20ドルの1オンス=1507.40ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは1496.80−1532.20。欧州中央銀行(ECB)は12日の理事会で、預金金利引き下げや量的緩和の再開など包括的な追加金融緩和策の導入を決定したことから、金先物は一時1532.20ドルまで買われた。しかしながら、ドイツと米国の長期金利が上昇に転じたことや欧米株高を意識して金先物の上げ幅は縮小した。
・NY原油先物:続落、主要産油国による追加減産への思惑後退NYMEX原油10月限終値:55.09 ↓0.66
12日のNY原油先物10月限は続落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比−0.66ドルの55.09ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めた取引レンジは54.00ドル−56.34ドル。通商問題を巡る米中の対立解消への期待はやや後退したことや、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国は一段の減産を巡って何も決定しなかったことなどが嫌気された。欧米の長期金利が反転したことも売り材料となったようだ。
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2019年09月13日(金)07時03分
円建てCME先物は12日の225先物(12月限)比50円高の21680円で推移
円建てCME先物は12日の225先物(12月限)比50円高の21680円で推移している。為替市場では、ドル・円は108円00銭台、ユーロ・円は119円50銭台。
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2019年09月13日(金)06時40分
本日のスケジュール
<国内>
13:30 鉱工業生産(7月) 1.3%
13:30 設備稼働率(7月) -2.6%
<海外>
18:00 欧・貿易収支(7月) 206億ユーロ
21:30 米・輸入物価指数(8月) -0.5% 0.2%
21:30 米・小売売上高(8月) 0.3% 0.7%
23:00 米・ミシガン大学消費者信頼感指数速報(9月) 90.2 89.8
23:00 米・企業在庫(7月) 0.4% 0%欧・ユーロ圏財務相会合
中・株式市場は祝日のため休場(中秋節)
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注:数値は市場コンセンサス、前回数値Powered by フィスコ -
2019年09月13日(金)06時26分
NYマーケットダイジェスト・12日 株高・金利上昇・ユーロ高(2)
・ドル円は4日続伸。ユーロ円の下落につれた売りが先行し、21時30分過ぎに一時107.52円と日通し安値を付けたものの、前日の安値107.50円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。「トランプ米政権は中国との貿易交渉で暫定的な合意を検討している」との報道が伝わると、米中対立が和らぐとの観測が強まり米国株が上昇。ドル円にも買い戻しが入り、一時108.08円付近まで値を上げた。「米政権は中国が知的財産権の保護や米農産物の購入を受け入れることを条件に、対中制裁関税の延期や税率引き下げを検討する」という。
ただ、CNBCが米政府高官の話として「米政権は中国との暫定合意を全く(absolutely)検討していない」と報じると米国株の失速とともに107.67円付近まで下押しした。もっとも、市場は10月上旬にワシントンで閣僚級の貿易協議に向けての米中両国の積極的な姿勢を評価し、ダウ平均が一時170ドル近く上昇。ドル円にも買いが入り、4時30分前に一時108.19円と8月1日以来の高値を付けた。
なお、この日発表の8月米CPIは前年比で予想を下回った一方、コア指数は前月比/前年比いずれも予想を上回った。また、前週分の米新規失業保険申請件数は予想よりも強い内容となった。・ユーロ円は反発。ECBの金融緩和を受けて一時117.56円まで売り込まれたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米国株価の上昇を背景にリスク選好の円売りが優勢となるなか、ユーロドルの持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いが出て2時過ぎに一時119.82円と8月6日以来の高値まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は7日続伸し、7月30日以来約1カ月半ぶりの高値を更新した。ECBの金融緩和策や米中貿易協議の進展期待を背景に買いが優勢となり、一時170ドル近く上げた。ただ、足もとで相場上昇が続いたあとだけに、引けにかけては利益確定目的の売りに押された。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、7月30日以来の高値となった。・米国債券相場で長期ゾーンは4日続落。利回りは一時1.7976%前後と8月5日以来約1カ月ぶりの水準に上昇した。米中貿易協議の進展期待が広がる中、安全資産とされる米国債に売りが集まった。30年債入札が低調だったことも債券売りを誘った。
・原油先物相場は3日続落。サウジアラビアのアブドルアジズ新エネルギー相が、12月のOPEC総会までに一段の減産は決まらないとの見解を示したことが嫌気され、10月限は一時54.00ドルまで下落した。ただ、ECBの金融政策イベントに売りで反応したユーロが対ドルで上昇に転じたことで、ドル建ての原油は引けにかけて下げ幅を縮小した。
・金先物相場は続伸。ECBが約3年半ぶりの金融緩和に踏み切ったことを背景に、金は買いが優勢となった。また、ドルが対ユーロで下落に転じたことで、ドル建ての金に割安感が生じたことも下支えとなった。
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2019年09月13日(金)06時25分
NYマーケットダイジェスト・12日 株高・金利上昇・ユーロ高(1)
(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=108.10円(前営業日比△0.28円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=119.61円(△0.89円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1065ドル(△0.0055ドル)
ダウ工業株30種平均:27182.45ドル(△45.41ドル)
ナスダック総合株価指数:8194.47(△24.79)
10年物米国債利回り:1.77%(△0.03%)
WTI原油先物10月限:1バレル=55.09ドル(▲0.66ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=1507.4ドル(△4.2ドル)※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
8月米CPI
前月比 0.1% 0.3%
前年比 1.7% 1.8%
エネルギーと食品を除くコア指数
前月比 0.3% 0.3%
前年比 2.4% 2.2%
前週分の米新規失業保険申請件数 20万4000件 21万9000件・改
8月米財政収支 2003億ドルの赤字 1197億ドルの赤字※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ユーロドルは3日ぶりに反発。ECBはこの日開いた理事会で中銀預金金利の引き下げとフォワードガイダンスの変更、さらに量的緩和(QE)の再開を決めたと発表。ECBが2016年3月以来、3年半ぶりに金融緩和に踏み切ったことを受けて全般ユーロ売りが先行し、一時1.0927ドルと日通し安値を付けた。ドラギECB総裁が理事会後の会見で「著しい下振れリスクの持続を見込んでいる」と述べたうえ、ユーロ圏のインフレ率・成長率見通しが下方修正されたこともユーロ売りを誘った。
ただ、売り一巡後は急速に買い戻しが進んだ。3日に付けた約2年4カ月ぶりの安値1.0926ドルが重要なサポートとして機能したほか、QEの期間や効果などについて懐疑的な見方が広がったため急速にショートカバーが広がった。2時過ぎに一時1.1087ドルと日通し高値を付けている。市場関係者からは「ドラギ総裁の会見では、金融政策が限界に近づきつつあるという認識も見られた」「短期金融市場は年内の追加利下げはないと判断」との指摘があった。
なお、一部報道によると「フランスやドイツ、オランダの中銀総裁はQE再開に反対した」もよう。Powered by DZHフィナンシャルリサーチ -
2019年09月13日(金)06時03分
ニューヨーク外国為替市場概況・12日 ユーロドル、3日ぶり反発
12日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3営業日ぶりに反発。終値は1.1065ドルと前営業日NY終値(1.1010ドル)と比べて0.0055ドル程度のユーロ高水準だった。欧州中央銀行(ECB)はこの日開いた理事会で中銀預金金利の引き下げとフォワードガイダンスの変更、さらに量的緩和(QE)の再開を決めたと発表。ECBが2016年3月以来、3年半ぶりに金融緩和に踏み切ったことを受けて全般ユーロ売りが先行し、一時1.0927ドルと日通し安値を付けた。ドラギECB総裁が理事会後の会見で「著しい下振れリスクの持続を見込んでいる」と述べたうえ、ユーロ圏のインフレ率・成長率見通しが下方修正されたこともユーロ売りを誘った。
ただ、売り一巡後は急速に買い戻しが進んだ。3日に付けた約2年4カ月ぶりの安値1.0926ドルが重要なサポートとして機能したほか、QEの期間や効果などについて懐疑的な見方が広がったため急速にショートカバーが広がった。2時過ぎに一時1.1087ドルと日通し高値を付けている。市場関係者からは「ドラギ総裁の会見では、金融政策が限界に近づきつつあるという認識も見られた」「短期金融市場は年内の追加利下げはないと判断」との指摘があった。
なお、一部報道によると「フランスやドイツ、オランダの中銀総裁はQE再開に反対した」もよう。ドル円は4日続伸。終値は108.10円と前営業日NY終値(107.82円)と比べて28銭程度のドル高水準だった。ユーロ円の下落につれた売りが先行し、21時30分過ぎに一時107.52円と日通し安値を付けたものの、前日の安値107.50円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。「トランプ米政権は中国との貿易交渉で暫定的な合意を検討している」との報道が伝わると、米中対立が和らぐとの観測が強まり米国株が上昇。ドル円にも買い戻しが入り、一時108.08円付近まで値を上げた。「米政権は中国が知的財産権の保護や米農産物の購入を受け入れることを条件に、対中制裁関税の延期や税率引き下げを検討する」という。
ただ、CNBCが米政府高官の話として「米政権は中国との暫定合意を全く(absolutely)検討していない」と報じると米国株の失速とともに107.67円付近まで下押しした。もっとも、市場は10月上旬にワシントンで閣僚級の貿易協議に向けての米中両国の積極的な姿勢を評価し、ダウ平均が一時170ドル近く上昇。ドル円にも買いが入り、4時30分前に一時108.19円と8月1日以来の高値を付けた。
なお、この日発表の8月米消費者物価指数(CPI)は前年比で予想を下回った一方、コア指数は前月比/前年比いずれも予想を上回った。また、前週分の米新規失業保険申請件数は予想よりも強い内容となった。ユーロ円は反発。終値は119.61円と前営業日NY終値(118.72円)と比べて89銭程度のユーロ高水準。ECBの金融緩和を受けて一時117.56円まで売り込まれたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。米国株価の上昇を背景にリスク選好の円売りが優勢となるなか、ユーロドルの持ち直しにつれた円売り・ユーロ買いが出て2時過ぎに一時119.82円と8月6日以来の高値まで値を上げた。
本日の参考レンジ
ドル円:107.52円 - 108.19円
ユーロドル:1.0927ドル - 1.1087ドル
ユーロ円:117.56円 - 119.82円Powered by DZHフィナンシャルリサーチ -
2019年09月13日(金)06時02分
ECBバズーカ発表も、QE再開で足並みそろわず追加緩和期待は後退
欧州中央銀行(ECB)はドラギ総裁が率いる委員会としては最後から2回目となる理事会で物価を押し上げ、長期の下方リスクに対処する緩和パッケージを発表した。
・利下げ:・預金ファシリティ金利(中銀預金金利、下限)を0.10ポイント引き下げ-0.50%に決定
・11月1日から月額200億ユーロの国債買い入れを再開(無期限)
・金利階層化を導入
・貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)の期間を2年から3年に延長
・フォワードガイダンスを修正「インフレ見通しが目標に強く収束するまで、金利は現行またはそれ以下となる」(前回7月:少なくとも2020年の前半まで金利は現行またはそれ以下に)
利下げ幅は10ベーシスポイントにとどまり失望感もあった。しかし、懐疑的見方もあった量的緩和(QE)の再開が発表されたほか、フォワードガイダンスも修正され、また、TLTRO金利の引き下げや期間の延長を受けて内容はハト派的ととらえられた。量的緩和(QE)に関しては、一部メンバーが再開するほど、経済が悪化していないと反対する意見も多かったため、懐疑的見方もあった。11月1日から月額200億ユーロの国債買い入れ再開で、規模的には市場予想の300億ユーロ‐450億ユーロを下回った。ただ、買い入れが無期限とされたことと相殺された。
しかし、QE再開で、ドラギ総裁は会見で「大半の支持を得たため、採決の必要はなかった」と説明したが、のちにドイツ、フランス、オランダ、オーストリア、エストニア中銀総裁が反対する中、ドラギ総裁が押し切る形で決定されたことが明らかになると、追加緩和観測は大きく後退した。ドラギ総裁は10月会合が最後となる。その後、ラガルド氏が後任に就任する。
■ハト派要因
●フォワードガイダンス変更
「インフレ見通しが目標に強く収束するまで、金利は現状または現状以下となる」と前回7月の「少なくとも2020年の前半まで金利は現行またはそれ以下に」から期限の設定を取りやめ●QE再開、無期限
●貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)の期間を2年から3年に延長
●利下げ
■タカ派要因
●QE再開に、ドイツ、フランス、オランダ、オーストリア、エストニア中銀総裁が反対
●利下げ幅10ベーシスポイントにとどまる(一部20ベーシスポイントの利下げ予想も)
●QE規模が各月200億ユーロと予想下回る(予想各月300億ユーロ‐400億ユーロ)Powered by フィスコ -
2019年09月13日(金)05時55分
大証ナイト終値21660円、通常取引終値比30円高
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