みなさん、こんにちは。
欧州の債務問題はなかなか出口が見えず、欧州各国の債券価格の下落(利回りは上昇)に加えて、グローバルな株価下落も目立ってきました。11月30日(水)の上海株価指数は3%も下落しました。
しかし、マーケットのセンチメントが悪化する中で、G20(主要20カ国)による協調行動が11月30日(水)になされ、一気に「株高」「米ドル安」の流れに転換して12月相場が始まっています。
■日米欧中銀の協調行動で、株高&米ドル安の展開に
G20の協調行動を受けて、11月30日(水)の欧米市場の株価指数は大きく反発しています。NYダウは490ドル高で、「risk on」の展開です。
まず、この日の上海株価指数は大幅下落となりましたが、同市場のクローズ後に、中国人民銀行が2008年以来3年ぶりに、市中銀行に求める預金準備率の引き下げを発表しました。
これによって、資源国通貨の豪ドル、キウイ(NZドル)、南アフリカランドが急上昇しています。
そして、NY市場に入ると、「FRB(米連邦準備制度理事会)と世界の5つの主要中央銀行が、ドルスワップ協定によるドル資金供給の金利引き下げで合意」との報道が流れました。
すると、ユーロクロスの影響で上昇が緩慢だったユーロ/米ドルは反発に転じて、一時は1.3532ドルまで上昇しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
世界最大の鉱山会社であるBHPビリトンの株価も急騰しており、これを受けて豪ドル/米ドルが急伸し、11月30日(水)のNY市場だけで300ポイントも急上昇しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 4時間足)
G20の協調行動により、マーケットの流れは一気に「株高」「米ドル安」となりました。
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