■ギリシャ問題は危機的状況を脱した
先週のコラムから1週間が経ちましたが、状況はまったく変わっていません。
ギリシャ支援問題はほとんどの民間銀行・投資家が債務の一部放棄に応じたために何とか無事に終わりました。ギリシャの10年物国債の利回りも17%台にまで急低下しています。
この問題は当面、危機的状況を脱したと考えておいてよいと思います。
■市場では強気ムードが高まっている
一応、懸念材料がなくなったことで、市場では強気ムードが高まっています。米国を先頭に各国の株式市場も活況を続けているのは、みなさんご存知のとおりです。
株高になると円安になるという法則の中で、円も全面安となっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨 VS 円 4時間足)
イランの問題には常に注意をしておく必要はありますが、基本的には株高、円安の流れはまだしばらく続くと考えておいてよいでしょう。
■下がったところを買う戦法はまだ有効だ
それでは、これがどこまでいくのかいう問題ですが、イメージで言えば、今回のトレンドとしては、8割ぐらいのところまでは来ているのではないでしょうか。
米ドル/円でいえば、2011年の震災後の円売り介入で85円台にまで上昇したあたりが、1つのメドではないかと思います。

リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
こういう相場のときは、時々何かのニュースをキッカケに急落(株式の下落、円高)という局面が起きることがしばしばあります。
イラン情勢のような重大な問題がくすぶっているときは、安易に安いからといって買わないことをお勧めします。
しかし、それほど重大なことが原因ではないときは、下がったところを買う戦法はまだ有効だと思いますので、それは頭に入れておきたいところです。
■日本企業の年度末。だが、影響は軽微のようだ
今の時期は、日本企業の年度末を迎える時期ですので、利益確定の株売りとか、海外からの資金の引き上げによる円買いが起きやすい時期です。
ただ、私が聞いている限り、今年はそれほど大きな金額とは聞いていませんので、それほど影響はないと考えています。
なお、余談ですが、今国会のほうでは、念願であった総合取引所に向けての法律改正が進もうとしています。2011年の税制改正に続いて、投資家にとってさらに金融商品が取引しやすい環境が整ってきます。
まずはこれをしっかり仕上げることが最優先ですが、その先もまだまだ課題はありますので、引き続き改革を進めていきたいと思っています。
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