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■ユーロ売りポジションは解消されていない

 このような中で、ユーロ/円は、ほかのクロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）と比べると、しっかりしています。

 これについても、ＩＭＭのユーロポジションを見るとわかります。

 まだ、ユーロ売りポジションがそこまで解消されていないからだという説明がつきそうです。

ユーロのポジション動向

■相場が大きく崩れていく展開は想定しにくい

 株価について見てみても、日経平均は14～15％程度の上昇となり、その後は、おとなしい動きとなっています。また、ＮＹダウも13000ドルをつけたところで大きく崩れてはいませんが、その後は一服となっています。

 このような状況の中で、相場はますます動きにくくなってくるのではないかと思っています。

 ただ、繰り返しますが、経済の状況は悪くないですから、大きく崩れていくようなことはないのではないでしょうか。

 加えて、前回３月15日（木）掲載記事でも取り上げたように、今の時期は、日本企業が年度末を迎える時期です（「強気ムード高まる！ 米ドル/円の上値は、震災後介入の85円台が１つのメドか？」参照）。

 その影響で利益確定の株売りとか、海外からの資金の引き上げによる円買いが起きやすい時期であるとも言われています。

 ただ、今年はそれほど大きな金額ではなさそうですので、これも相場を動かす要因にはなりそうもありません。

■相場はますます動きにくい展開に

 波乱要因としては、イラン情勢が挙げられますが、こちらも実際に表面化してくるまでは材料視しにくいと思います。

 特に、米ドル/円や豪ドル/円などは、先ほど取り上げたポジション動向から見ても、かなり動きにくいでしょう。

米ドル/円 週足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円 週足）

豪ドル/円 週足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：豪ドル/円 週足）

 ポジション動向的には、少しユーロが買われる可能性があるかもしれませんが、こちらも極端な動きとはなりにくいだろうと思っています。

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