昨日は欧州序盤でスペイン国債の値下がりが止まった、すなわち利回りの上昇がストップしたことで、マーケットのムードは決定されたようなものだった。決して改善はしていないのに、悪化しなかったというのが好材料と受け止められた。欧州勢の参入時にはユーロは安値攻めをし、ユーロドルは1.25台に突入してきたのだが、プレーヤーの多くが気にしているのはやはりスペインの信用リスクだ。
おかしなものだが、これが悪化しないということだけでもユーロ買いの要因とされてしまう。ユーロドルが1.26台の中盤よりも下サイドでやっている分にはレンジの上限と言っていられるが、やはりユーロショートのポジションもたまっていることもあって1.26台のミドルアッパーを見てしまうともう我慢できないようだ。昨日のドイツの景況感の指標が悪かったことはまったく問題視されず、ニューヨーク時間にかけて、ユーロドルはひたすらと上がっていった。
マーケットではメキシコでのG20に対してもそうであるが、翌日のFOMCで何かするだろうという期待が大きく反映されることに。ニューヨーク時間ではそれをもとに大いにリスクテークの状態が続いた。ニューヨークオープンから米国株は大幅上昇に向かい、それにしたがってユーロの買い戻しが強烈に入ってくる。
ユーロドルは1.27台まで見る羽目になったが、前日の高値近辺まで全戻しとなった。このところの経済指標を見てもわかるようにファンダメンタルズが悪いのだが、期待だけでリスクオン!まさしく金融相場の特徴である。こんな状況であれば手を出すのは実際のFOMCを見てからにしようと思い、昨晩の私は早々に相場から撤退することにした。なんだか台風の雨風も想像していたよりもひどかったし、、、
海外市場ではドル円などはほとんど値幅なし。さすがにユーロドルは買い過ぎ感もあって少し垂れて終了した。ドイツの高官が救済プランにあまり過大な期待が集まらないように、セーブするような発言をしていたようだが、1.26台でとどまっていてもユーロの腰は強く見える。
さて今晩はいよいよそのFOMCである。政策金利は変わりようもないが、声明文と金利見通しに注目したい。マーケットが期待しているほど、追加緩和の必要性をFRBは感じているのか。今月は月初の雇用統計が悪く、株価は安値をつけた。その上、その後も雇用関連であれ、景気関連であれ、悪い経済指標がたくさん並んできた。しかし株価は月初の底値からは大きく反転している。はたしてこれを正当化するだけの金融政策が出てくるものなのか。
FRB(米連銀)の対策としては、保有債券のデュレーションの長期化を図るのが精いっぱいだろうとも思う。その想定でいけば前回のバーナンキ議長の議会証言のときと同じように、かなり大きな失望をともなうことになるだろう。仮に今月の株価上昇分の半分だけを失うことになっても、そのインパクトは大きい。ダウ平均でいったら300ドル以上の急落を招くことになるからだ。
ちょっと期待が先行した分、私は結果が出て、しかも3時過ぎに金利見通しが発表されたあたりで株価上昇が見られなかったら、そこからユーロ円でも売り込んでいきたいと思っている。しかしもし反対に米国株がさらに上昇するような局面ともなれば、何もしないで一晩ゆっくり休む。休んだ後にどうすれば良いかを考え直して、再出動するしかない(笑)。
日本時間 17時30分
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