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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ドラギ総裁コメントからユーロ急落、
リスク回避の流れだし円ロングで攻める

2013年02月08日(金)16:21公開 (2013年02月08日(金)16:21更新)
持田有紀子

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 昨日は欧州市場の序盤からリスクテークの方向に傾いた。それまでのアジア時間でのリスク調整で、株価なども下げており、ドル円やユーロ円も上値を押さえこまれていたのを見てきた後では、なかなか逆の流れにはついていきにくい。ドル円は再び93円台の後半まで上がってきて、94円台という今年の最高値ゾーンを狙うこととなり、ユーロ円もいとも簡単に127円台まで復帰だ。

 私はドル円の93円台の後半を売ろうと決めていただけに、93.83で売った。単に買い戻しのロスカットは94.05をチョビっと越えたところで置いておけばよいという消極的な理由からだ。今年の高値という重要なテクニカルポイントをバックにして売り込んだと言えば格好はよいが、自信がないのでロットも小さめ。

 BOE(英中銀)とECB(欧州中銀)の金利会合が終わっても、中味が誰も期待していなかっただけに、マーケットの動意も薄い。ユーロドルが欧州序盤よりも50ポイントほども上がっているので、リスクテークになりやすい地合いだ。ドル円は落ちても93.60あたりまで。

 グローベックスでの米国株も今年の最高値の近くで張り付いたままだし、私もここまでかと思った。買い戻しのストップレベルを93.80まで下げて、ニューヨークオープンを待とう。仮にこのまま寝ついてしまっても、ストップがついたにしても多少なりとも利益は残せる。

 ニューヨーク市場では大した注目イベントもなかったのだが、ECB理事会の後のドラギ総裁が会見で、ユーロ高に懸念を表明する事態が起こった。ユーロドルが1.20台をやっていた時には、欧州の信用不安の問題解決でいっぱいだったのだが、それが1.30台、そして1.40台を目指す今となっては、実体経済に与える悪影響は無視できないところまできたということなのだろう。

 さらに名指しこそはしていないが、日本のアベノミクス批判とも取られかねない発言もしている。そして来週のG20での協議の必要性も説いている。これはドイツ連銀から出てきた意見とほぼ同様のものであり、通貨安競争の行き過ぎを指摘するものとなった。

 いうまでもなく最初にユーロ売りが加速した。ユーロドルは急落し、100ポイントほどもすぐに下がった。その間、これまでしぶとかったユーロクロスもどろっという感じで下落した。とくにユーロポンドは血の出そうな下げ方だった。ユーロドルは1.34台まで落ちて米国株オープンとなったが、米国株もスタート時から軟調を強いられ、リスク回避がますます強まっていった。

 ユーロはさらに売られ、ユーロドルは1.33台まで下落。リスク回避なのだからドル円も多少は下がったが、93円台を割れることはなし。ユーロ円が124円台の中盤まで押し込まれているのに比べると、小動きだったとしか言いようがない。私はドル円が93.10を下回ったのも見た後で、92.80で利食いの買い注文を出そうと思ったのだが、ユーロ円が125円台にまで戻しかけていたので、93.27で買い戻した。

 ちょっとマーケットがリスクオフとなりつつある。昨日のドラギ総裁のコメントに指摘されるまでもなく、来週の後半にはモスクワでG20が開かれる。そこでの日本批判が高まるのは現実味をお簿出したからだ。ここ2カ月の間ほどの円安追及の相場展開は期待しづらくなってきた。すでにドル円やユーロ円は戻り売りスタンスで臨むべきなのかもしれない。

 またそうしたリスク回避の流れは今日の東京市場で日本株にもてきめんに現れており、10週連続で上昇してきた日本株の記録が、今日で途切れることとなった。これをもって来週からは株売りのリスク回避相場が始まるとは断定できないが、ひとつのエポックメーキングなことではあると思う。


日本時間 16時00分

 


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