日銀の決定会合の前後で、ドル円は軟化。98円台のミドルまで押し込まれた。いったんは99円台まで回復する様子を見せはするものの、やはり上値は重い。大胆な金融緩和はすでに織り込み済みで、その上さらに追加緩和を期待してでもいたかのようだった。ドル円はすぐに下落に転じ、欧州序盤には98円台の中盤まで下がってきた。私も戻りの99円台を売りそびれていたので、どこかでドル円を売ろうと売り場探しに励んだ。しかし98円台の後半ですら重くなってきて、なかなか売れない。
後はアメリカのGDP待ちになったが、ドル円やユーロ円は重いままで、昼間に付けた安値レベルまで押し込まれて発表を迎えることとなった。GDPの予想自体はプラス3.0%であって、極めて高いもの。私は悪かったらドル円などを売っていこうと考えていたので、プラス2.5%とでたときには喜んで売ることができた。98.22という、とてつもなく安いところで売っていった。
しかし私が売ってからはなかなか下がらなかった。かといって買い戻さなければならないほどアゲインストに持っていかれているわけでもない。発表前にプレースしておいたショート用の損切り注文を、98.45まで下げて、しばらく様子見。98円台の前半まで下がってくると、ちょうど1週間前のG20前のレベルに切り下がったことになる。そのときは98円ちょうどをはさんでの攻防が長かった。だからステージが切り下がった分だけ、下値のほうも97円台まであるのではないかと想像した。
GDPが予想を下回ったとはいえ、米国株の下げは限定的だった。すでにアジア時間からのグローベックスセッションでそれなりに下げていたせいもあろうが、発表直前のレベルからはむしろ上がっていたりさえする。GDPの中味を見ると、個人消費がプラス3.2%であり、たいへん良い。これが後で見直される契機になるのではないかとの憶測もあるのだろう。
あまり下がらない株を見せつけられては、私のドル円ショートも苦しい。やっと97円台にまで下がってきた局面をとらえて、すぐに買い戻すことにした。しかしその後は97.55付近案で急落し、ストップロスの投げ売りが相次いだ。ちょっと残念であったが、ニューヨーク時間の午後には98.30あたりまでショートカバーしたことを考え合わせると、それで良かったのだろうと合点するしかない。
さて本日は日本はお休み。アジア時間にドル円は97円台前半まで安値を更新したが、の値動きそのものは静かなものだった。海外市場ではアメリカのGDPの悪さを受けての消化具合を試すことになるだろう。今週は週末の雇用統計に向けて重要な経済イベントも盛りだくさんだし、要注意となっている例年のゴールデンウィーク時期でもあるので気を引き締めてかかりたい。
日本時間 15時30分
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