(「ひろぴーの実践トレード塾(1) 出社前の30分で分析&注文を入れよう!」からつづく)
みなさん、こんにちは、葉那子です。
さて、引き続き、ひろぴートレード実践編をお送りします。
前回は、チャート設定や1日のトレードの流れを確認しましたが、今回からは、4つのテクニカル分析をそれぞれ詳しく説明していきたいと思います。
【参考記事】
●ひろぴーの実践トレード塾(1) 出社前の30分で分析&注文を入れよう!
その前のひろぴーさんの取材記事もご覧ください。
【参考記事】
●ひろぴーのスイングトレード講座(1) 27歳の兼業トレーダーが勝てる理由
●ひろぴーのスイングトレード講座(2) トレードの土台となる3つの要素とは?
●ひろぴーのスイングトレード講座(3) 世界中のトレーダー注目のポイントを狙え!
●ひろぴーのスイングトレード講座(4) 主婦トレーダーとのタッグで勝率アップ!?
●ひろぴーのスイングトレード講座(5) 堅実トレードでも30代中盤で資産1億円に!?
まずは、ひろぴートレードの基本となる、ディナポリ分析のシングルペネトレーションというチャートパターンからです。
実はこのディナポリ分析のチャート設定は、メタトレーダー(MT4)の定型チャート(テンプレート)の中にデフォルトで入っています。
なので、メタトレーダー(MT4)をすでに使っているという方であれば、すぐにでもディナポリチャートを見ることができます(メタトレーダー(MT4)でメニューからチャート→定型チャート→Dinapoliを選択)。
メタトレーダー(MT4)のインストール方法や定型チャートについてわからないという方は以下の記事を参考にしてください。
【参考記事】
●ザイFX!が作ったメタトレーダー(MT4)入門:今すぐMT4をインストールしてみよう!
●ザイFX!が作ったメタトレーダー(MT4)入門:MT4が使えるFX会社で口座を作ろう!
●ザイFX!が作ったメタトレーダー(MT4)入門:いつも使う画面を「定型チャート」で保存する
ディナポリ分析では、DMAを使用する!
さて、このディナポリ分析では、3本の移動平均線を使用します。
一般的によく使われている単純移動平均線(SMA)や、指数平滑移動平均線(EMA)ではありません。
DMA(Displaced Moving Average)、日本語で「ずらした移動平均線」というものを使用します。
違いがわかるように、下のチャートには、SMA25(ピンク)と、SMA25を右にローソク足5本分ずらしたDMA25×5(黄)を表示させています。
ディナポリ分析では、DMA3×3(※)、DMA7×5、DMA25×5の3本を使用します。
(※以下、「DMA3×3」は単に「DMA3」と略す場合もあります)
そして、ひろぴートレードでは、ディナポリ分析の1つ「シングルペネトレーション」というチャートパターンを使います。
STEP1 スラストからシングルペネトレーションを探す!
まず、DMA3×3にローソク足がタッチせずに相場が上昇、もしくは下落している状態をスラストと言い、これが8本以上続いていることがシングルペネトレーションの前提となります。
下のチャートはユーロ/英ポンドの4時間足で、DMA3×3にローソク足が9本タッチすることなく上昇しています。
これはシングルペネトレーションの条件をクリアしています。
ひろぴートレードは、基本的に4時間足、日足、時には週足でこのスラストを探します。
STEP 2 安値、高値の38.2%と50%を割り出す
スラストが見つかり、DMA3×3を割り込んできたら、今度はフィボナッチを使い、スラストしているトレンドの安値と高値を結び、38.2%と50%の水準を割り出します。
この38.2%が押し目買い・戻り売りのポイント、61.8%が損切りポイントになり、押し目・戻りの値幅で再びフィボナッチを引き、その61.8%で利益確定、というのがディナポリ本来のシングルペネトレーションです。
ただ、ひろぴートレードでは、これに少しアレンジが加えられています。
ひろぴートレードは、さらにエントリーポイントが多い!
まず、エントリーは38.2%だけでなく、50%、場合によっては61.8%でも狙います。
そして損切りは、それぞれ38.2%でエントリーした場合はその下あたり、50%でエントリーした場合はその下あたりという具合になります。
利益確定に関してはもっと流動的で、とりあえず押し目・戻りの半値でポジションの半分を決済し、残り半分は100%、もしくはそれ以上まで引っ張ることもあるそうです。
「相場の雰囲気、ファンダメンタルズ的に逆に行ってしまいそうだったらポジションを外してしまってください。
あと、4時間足のトレードなので、スプレッドはそんなに気にしないでください。2~4pipsくらい大したことないので。
一撃で30~50pipsを軽く1ポジション確保して、あともう1つは大きく100pips以上狙いに行くというのが基本的なやり方です。
これをひたすらやっていただきます。
非常に単純作業。まずこれだけを探すことです」
朝、昼ランチ時にチェック!
「朝起きてシングルペネトレーションを見つけて、まだスラストが6、7本だった時は、また昼に見ます。携帯片手にランチ食べながらで結構です。
昼は、だいたい朝イメージしたものを修正しながら、今後、夕方になるとどうなっていくかとか、欧州に入って、ニューヨークに入ってくるとどうなってくるかなっていうのを、ただただ予想してるだけで結構です。
それを予想して、38.2%、50%に指値を指してください」
というわけで、最近は毎朝、起きたらまずチャートを開き、このシングルペネトレーションをいろんな通貨ペアで探しています。
ある時は複数ペアに見つかるのですが、ない時はまったくないんです。特に相場がレンジに入ってしまうとなかなか出現しません。
シングルペネトレーションは、トレンドの押し目買い・戻り売りを狙った手法なので、トレンドがなければチャンスもない、というわけです。
ただし、スラスト8本以上という条件は、視覚的にもわかりやすいということもあって、探すのにはだいぶ慣れてきました。
ぴったり38.2%や50%で跳ね返って利益確定、というトレードもあったのですが、やはり損切りも多いというのが現状です。
しかし、このシングルペネトレーションにプラスして他のテクニカル分析も合せることで、もっとエントリーの精度が上がるとひろぴーさんはおっしゃっていました。
というわけで、次回は移動平均線(SMAとEMA)、さらに水平線の使い方をご紹介します!
(「ひろぴーの実践トレード塾(3) 移動平均線と水平線の使い方を知ろう!」へつづく)
【葉那子のトレード報告 2013年6月3日(月)~6月7日(金)】
1勝3敗
勝ちトレード:豪ドル/NZドル +32pips(256円)
負けトレード:豪ドル/NZドル -13.2pips(-106円)、15.7pips(-126円)、英ポンド/米ドル -20.8pips(-201円)
合計収支:-177円
口座残高:8万8785円
下の画像は私が実際に取引に使っているヒロセ通商「LION FX」の約定履歴です。
先週は、損切り幅をこれまでよりも狭めたことで、なんとかその前の週ほど大きなマイナスにはならずに済みました。
先週はシングルペネトレーションだけでなく、38.2%や50%でサポート、レジスタンスとなりそうな水平線が被るところを探してみました。
ひろぴーさん曰く、複数のテクニカルが重なれば重なるほど、トレードの精度は上がるということなので、今週もシングルペネトレーション+αのところでエントリーをするように心がけたいと思います。
(取材・文/葉那子 撮影/和田佳久)
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