■米ドル/円は103円台維持できず、期待はずれに…
今回は、まず米ドル/円に関して、動きを確認したいと思います。
先週(7月28日~)、103円台に何度か挑戦したのですが、結局その水準を維持できず、102円台前半にまで戻してしまっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
この間も、郵貯マネーや年金など公的な運用機関が米ドル/円を断続的に買っているようですが、大手輸出企業などが、かなりまとまった売り注文を出しているようで、それに跳ね返されてしまったような形となっています。
【参考記事】
●NYダウ下落でも日本株が堅調な理由とは?米ドル/円上昇の裏には郵貯マネーが!?(7月31日、今井雅人)
私も含めて、市場関係者の多くは、上に抜けたと期待していたので、期待はずれの結果となってしまっています。
■円高圧力の影響はあるが、米ドル高方向へ!
また、NYダウが、ここのところ調整局面に入っていることも影響しているようです。
(出所:米国FXCM)
さらなる買い材料がない中で、利益確定の売りが先行して調整局面を迎えているようですが、これが、全体的に円高圧力をかけています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
ユーロ/米ドルを見ると、ユーロ安・米ドル高が依然として進んでいるのに対し、米ドル/円では米ドル高が失速してしまっているのは、こうした円高圧力の影響を受けている可能性が高いと考えられます。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
しかし、依然として最後は上方向、つまり米ドル高・円安方向に向かい始めているという考えは変えないでおきます。
■米ドル/円急落の原因はヘッジファンドの誤発注か
ところで、8月6日(水)の海外市場では不思議なことが起きました。
米ドル/円が、突然102.30円ぐらいから、101.80円くらいまで一瞬で急落しました。市場関係者も一体何が起きたのか、よくわからなかったようですが、どうやらシカゴの通貨先物市場で、あるヘッジファンドが誤発注をしてしまったようです。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
相場の世界は、時々こういうことが起きるもので仕方ないと言えばそれまでですが、本当に気をつけてもらいたいものです。
しかし、理由はどうであれ、市場に少し動きが出てきたことは、トレードをする人にとっては、ありがたい話です。
次に、最近動きが目立っているのが…
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